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三本指の男 (1947)

監督
松田定次
  • みたいムービー 2
  • みたログ 11

3.75 / 評価:4件

グワシッ!(ちょっと指が違うか)

  • bakeneko さん
  • 2011年6月7日 11時02分
  • 閲覧数 401
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

横溝正史の“金田一耕助”シリーズの第一弾「本陣殺人事件」の最初の映画化で、多羅尾伴内風味(=千恵蔵ワンマンショー)作劇が楽しい“ミステリー&サスペンス”の怪作であります。

戦後の“GHQによる時代劇禁止令”時期に苦肉の策として登場した―主演:千恵蔵&監督:松田定次の名コンビからなる娯楽スリラーの傑作=“多羅尾判内”シリーズも一応ミステリー仕立てでありましたが、当時連載中であった横溝正史の“金田一耕助”もの(「本陣殺人事件(1946)」、「獄門島(1947)」、「八つ墓村」(1949)、「悪魔が来りて笛を吹く」(1951)、「犬神家の一族」(1951)、「三つ首塔」(1955)の6作品が、よりミステリー色を強めた作品群として、同じコンビで同時期にシリーズ映画化されています。
で、この最初のシリーズ、千恵蔵主演&明朗活劇路線の東映が映画化するのに際して、原作に忠実な映画化が基本である現在では考えられない―トンデモないアレンジが楽しめる、突っ込みどころ満載の作品群となっています。つまり―
1、金田一が2枚目:スーツにソフト帽、ポケットには拳銃、格闘技万能、変装好きと言う設定で、これは1970年代以降の、石坂浩二、古谷一行、稲垣吾郎らが踏襲しているさえない3枚目の金田一像とは180度違っています(1960年代までは2枚目が主流でした:池辺良や高倉健が演じた作品の金田一もこの路線)。
2、美人助手=白木静子の活躍:本来は“本陣殺人事件”の脇役でしか登場していない人物なのですが、江戸川乱歩の”怪人20面相”シリーズでの明智小五郎を助ける小林少年的スタンスの存在として、シリーズを通して重要な相棒として出てきます。金田一(=千恵蔵)と対を成すということで、ヒロイン級の女優(原節子、高千穂ひづる、千原しのぶ、故田原しげみ、相馬千恵子)らが次々に演じています(寅さんシリーズの“マドンナ”よりもこちらが先!)。委員長的な生真面目さ&清楚な風貌&眼鏡が素敵で、“元祖眼鏡っ娘?”の魅力抜群であります(時代が進むに従って眼鏡もモデルチェンジ♡)。
3、犯人やトリックが原作と違う:“原作を読んでいる方も楽しめるように!”&“千恵蔵の見せ場を増やす為に!”、原作のお話がかなり変えられています。そしてその中には“推理小説としての構成を揺るがす”程の凄い改変の作品もありますので、寧ろ原作を読んでいるとより驚愕できる映画になっています。

本作も、原作と同じ設定の人々に同様の事件が起こりますがその後の展開が...(もの凄いことになっています―真面目に推理していると背負い投げを食らわされますよ)。
そして、初代“白木静子”である原節子の“眼鏡っ娘”も、珍しい&魅力満点で、彼女がシリーズを通して金田一の助手となる経過も、2人の衝突をユーモアたっぷりに描きつつ魅せてくれます。後年の横溝原作の映画化作品の”日本的おどろおどろしさ”とは異なる、”明朗サスペンス”で、原作を読まれた方&「本陣殺人事件」(1975)を観ている方&真面目なミステリーファンが、有名なトリックの視覚化に気を良くしていると終盤に”映画館の椅子から転がり落ちる”愉しい作品であります。


ねたばれ?
良く考えたら惨事の一因を創ったのは...。

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