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雨月物語

エル・オレンス

5.0

ネタバレ邦画が世界を圧倒していた時代。

1953~54年の2年間の邦画の神がかりぶりは一体何どうしちゃったんでしょう!映画の神様が君臨していたとしか思えません! 今となっては馬鹿にされがちの邦画ですが、かつては世界中の映画人を虜にしていた黄金の時代があったんですよね・・! 森雅之と京マチ子の演技の掛け合いぶりは、黒澤明の『羅生門』(1950)の比較にならない程の迫力が、画面いっぱいに溢れています!特に主人公が妖女の虜になってとろける場面と、主人公が妖女におびえて剣を振り回しながら暴れふためく2場面は、もはや芸術の域です! あと宮川一夫&早坂文雄のコンビは、改めて黒澤や溝口の作品に無くてはならない存在ですね。この2人無くして、『世界のクロサワ』『世界のミゾグチ』は誕生しなかったといっても過言ではないです。 邦画を馬鹿にする日本人、特に若者にもぜひ知ってほしい。かつてはこんな邦画の黄金時代があったと。 ====================================== ★1953年ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞受賞

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