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春琴物語 (1954)

監督
伊藤大輔
  • みたいムービー 2
  • みたログ 9

3.67 / 評価:6件

箏と三味線って連関しているんだ

  • bakeneko さん
  • 2014年1月21日 7時38分
  • 閲覧数 539
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

谷崎潤一郎の“春琴抄”の2回目の映画化作品で、原作の特異な語り口や幻想&耽美性を伊藤大輔監督が上手く現出させています。出色なのが音楽で、日本人ならば誰もが知っている“春の海”の作曲家で箏曲家の宮城道雄が箏曲を提供しているほかに、京マチ子に演奏法も指導していて、三味線や箏の響きの素晴らしさが物語に説得性を与えています。

全盛期の美しさの京マチ子に加えて、籠った部屋と解放された屋外といったコントラストの効いた画面構成や幻想シーンの挿入などの絵作りの上手さに感嘆する作品で、明治初期の大阪の時代色も豊かに描き込まれています。
春琴と佐助の関係も単に純愛といった範疇に収まらず、“2人だけの閉塞された耽美な小宇宙の完成”へと熟成していく様を丹念に綴って、谷崎文学の妖しい美学を映像化することに成功しています。

主演の京マチ子&花柳喜章も熱演していますが、脇を固める:進藤英太郎、滝花久子、浦辺粂子、杉村春子、船越英二、千秋実らも好演していて、特に高品格が粗野なキーパーソンを演じて強い印象を残しています。

上品な演出で谷崎文学の官能的なテーマを上手く映像化した作品で、三味線や箏の音や和楽の音階の美しさにも心奪われる映画であります。


ねたばれ?
物語中には登場しない語り部は東山千栄子-贅沢なキャストだなあ~。

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