ここから本文です

猫は知っていた (1958)

監督
島耕二
  • みたいムービー 3
  • みたログ 3

3.33 / 評価:3件

振り回すニャー!

  • bakeneko さん
  • 2011年6月14日 10時36分
  • 閲覧数 446
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

江戸川乱歩賞を獲った仁木悦子の同名小説の映画化ですが、推理物として破綻する程の原作の脚色と、不適切な演出によって“トンデモ推理もどき映画”となった突っ込みどころ満載の楽しい珍作であります。

本映画鑑賞の第一の感想は、“うんうん!黒猫って大人しくて賢いんだよね~”(あんな嫌な掴み方をされて、引っ張り回されて、子供に弄られて、周りで大騒ぎしても、誤魔化し無しで同一猫が演じています。偉い!)-でした。
本作は、原作が推理小説賞を獲ったとは思えない―頭の悪い“穴だらけの推理”と、問題の焦点を明示しないグダグダな演出、殺人発覚で緊迫した情景に能天気な音楽を入れる杜撰な編集によって、きちんと推理に頭を巡らせるのではなくて、突っ込みどころを楽しむ作品となっています。しかしながら、犯罪場面や死体をはっきり見せない&素人探偵兄妹や子供や動物が爽やかで可愛い等、ハラハラするけれど後味の良い明朗な作品となっているので、ジュブナイル推理ものとして楽しむのには適当かも知れません。


(鑑賞後の相棒(原作を読んでいる)との会話―ねたばれ&突っ込みですので鑑賞後に御読みを)

あのトリック&心理的仕掛けって原作でもそうなの?
わはははっ!驚いたろ~!あれが本作品の最大の特徴だよん♡
“「真田幸村の謀略」の昌幸暗殺計画”と並ぶ、“全ての人間は猫が大好き!”という世界観に基づく“トンデモ猫工作”だなあ~
つまり本作は、“世界は猫が好きな人のみで創られている”という前提に基づく、“猫好きの猫好きの為の猫推理”となっているのだ。
それは猫好きとしては楽しいから許すけれど、推理物として他にもかなり穴があるよ~。一応江戸川乱歩賞受賞作だから真面目に考えていたのに~
他の説明がおかしくなっているところは、脚色ミスに依るところが多いよ。
脚色の最大のミスは原作と本映画では“ネコの飼い主”が違うことだね。原作では元来主人公の転居先の病院で飼われていた事になっている設定が、映画では主人公の飼いネコで一緒に引っ越してきたことになっている。
つまり、犯人は元来ネコが居ない状況なのにネコを使った犯罪計画を立てていた事になる訳だ。
他にも、
あの“歯の仕掛け”では、到底科学的検死は誤魔化せない
何故一人だけ睡眠薬が効かなかったのか説明されない
電話の声のトリックが稚拙、またはあらかじめ共犯者が電話に出ることになっているのならば、想定外の相手と対話をする必要はないのでは?
“コブラの毒を濃縮した”ってどこから材料を手に入れたのか?
そしてクライマックスの...。
あれは凄かったな~
そして事件解決後、件の病院に何故か居座るヒロイン..。
“火サス”や“土ワイ”だってもうちょっとましな脚本だよ。誰か突っ込まなかったのかな~。
逆に今では観られない―そのトンデモさが楽しいじゃないの。
まあ、ネコが可愛かったから全て許すけどね。
その点では、我々も本作の心理トリック(=猫が居たらすべての人は抱きあげずにはいられない!)に引っ掛かる口ですな。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • 不思議
  • パニック
  • 勇敢
  • セクシー
  • かわいい
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ