鍵
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
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作品レビュー(22件)
- sou********
4.0点
妄想学部妄想学科としましては、谷崎潤一郎の文章が好物でして…。 機関車の車両連結3連発とか…最高です(笑)。激しく頑張った比喩表現が面白すぎです。 なんやろなぁ…色彩感覚が谷崎潤一郎っぽい。良い塩梅ですよ、印影の感じとか。ねっとりした情景に、やけに質感をしっかりと映し出す肌。ムダ毛がうっすらってのが余計に素晴らしい(笑)。妄想学部妄想学科としては拍手喝采です! あ、ストーリー? 僕が、金持ちなエロ拗らせなら理想郷ですなぁ。いろいろ自己のエロさ極めて、一周回って衰えた体力で辿り着くベテランの境地でしょうか?嫁との微妙で絶妙な関係性も凄いよね。PG新婚さん?的な。 オチの為に設定されたわかりやすい伏線と、登場人物全てが何処か間の抜けた回収にも笑ってしまいます。霊柩車の行列のシュールな事! コレ、笑かし狙ってますよね!?
- cyborg_she_loves
4.0点
価値観やセンスは時代と共に変わるものですが、とりわけ「エロス」に対するセンスは、この60年で別世界のように変わったんだな。 と、実感させられます。 「あまりに激烈な官能描写のゆえに映倫によって成人映画に指定された」というから、どんなもんかと思って見てみたら、は? これのどこが? という感じでした。 ヌードがない(全裸であることが暗示されているのみ)のはこの時代ですからわかりきってますが、もっと心理的な官能性というか、見ているこっちの隠れた倒錯した欲情を刺激するみたいな描写があるのかと思ったら、そういう点でもものすごく控えめです。 最近の映画は倒錯性欲でもイヤというほど生々しく描くのが普通になっちゃってるんで、そういうのを見慣れてしまってる目で見たら、これを官能映画として楽しめる時代は、もう終わってるなと痛感します。 でも、だからもう見る価値はない、っていうふうにならないところが、市川監督の才能なんだろうなと思いました。 当時の観客はオニ女に見えて寒気を感じただろう京マチ子さんのこのメイク。私は普通に、美しい、色っぽい、と感じました。アニメからそのまま出てきたみたいなブッ飛んだメイクしてる女性がそこらじゅう歩いてる今、むしろこれぐらいのメイクの方が素直に自然に色っぽく感じる。 京マチ子さんとの対比で色気も魅力も何もないという設定の叶順子さんは、いやいやどうして、すごくかわいくて、魅力的です。 ものすごい極端なメイクとキャラクター設定で観客の肝をつぶすつもりで作った映画なんでしょうが、今のセンスで見ると、むしろその端正な美意識がとても心地よく感じられます。 最後の結末は、(ネタバレになるので具体的には書きませんけど)愛欲と憎しみの果てにこんなになっちゃった、という光景が描かれるわけですが、これがまたそんなに残酷な感じが私はしませんでした。 結末に出てくるこの刑事たちのマヌケさ加減も含めて、まあ本気で恐怖感を抱かせるように作られた映画じゃないですね。 独特の美意識を堪能できる映画だと思いました。
- ot1********
2.0点
谷崎潤一郎の文学に共感できないので、市川崑がどう味付けしても、良さがわからないわ。
- drm********
3.0点
ラストは絶妙でした。 怖いことなのに笑えてしまう…。 さすが市川監督! みんなやけに顔が白いのは犬神家かと思ってしまいました。 独特のテンポに引き寄せられます
- kos********
3.0点
ネタバレホラー
このレビューにはネタバレが含まれています。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ゴールデン・グローブ第17回
カンヌ国際映画祭第13回