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(1959)

監督
市川崑
  • みたいムービー 21
  • みたログ 223

3.51 / 評価:75件

真面目に見たらダメです(笑)

  • shinnshinn さん
  • 2016年7月13日 7時29分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

とても奇妙な味わいの映画です。中村雁治郎が京都(違ってたらゴメンナサイ)の古美術鑑定士で地元の名士を演じています<頑固で気難しい役はこの方の十八番なのかも>。京マチ子が歳のはなれた美しい奥さんを演じます(独特のメイクで笑った)。年齢的な衰えを感じている初老の主人公(中村)が、お風呂場で気絶してしまった奥さんの裸体を、若い病院のインターン(仲代達矢がコミカルだ)にわざと見せ、それを密かに喜んでいるという、ちょっとどうなの?と少し笑える映画。これだけだと安いAVのようなのですが、谷﨑だと立派な文学。宮川一夫が撮ると立派な文芸作品。音楽は芥川也寸志です。アグファ・カラーなので朱色の赤が鮮やかなのですが、フイルムの劣化による退色のため、公開当時の色調は想像するしかありません(竹林なんかはもっと鮮やかだったのでは)。

もともと市川崑が特に好きな訳でもなかったので、初めは星3つぐらいだと思っていたのですが、ざっと見返して、これは喜劇だったのかと割り切ると、傑作に見えて来るから不思議です。

全編に渡って暗めのトーンで、家族愛のかけらもない映画なので、決して観ていて楽しくはありませんが、ゲンナリするほど陰々滅滅という訳でもありません。とにかく真面目に見たらダメです(笑)。

ラストがやや衝撃ですが(伏線はミエミエだが)、落としどころには何やらユーモアが感じられます(このラストはどうやら原作とは違うらしい)。本作のあと、今までに4回もリメイクされたらしいが、そんなに深淵なテーマにも思えない(笑)。

詳細評価

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