四谷怪談 前篇
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(5件)

悲しい9.7%不気味9.7%不思議9.7%知的9.7%かっこいい6.5%

  • kih********

    3.0

    幽霊が出ず、怪談ではなくなって良かった。

     これがまた面倒臭いんだなぁ。例によって、ネチネチ・ドロドロの救いようのない人情モノだろ。  そんなことだから、(「新釈」ではない)原典?四谷怪談というものも知らない。せいぜい、「貞女・岩が、夫・伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たす」といった知識しかない。怪談というのは気持ちの悪いものというイメーだけで、「番町皿屋敷」との区別も定かでない、その程度。それなのになぜこの作品を、しかも、3時間近い長尺ものを見たかったのか。  いや、見たかったのではない。今、木下恵介の作品を一通り見ているので、順番で?これが回って来た、ということだけだ。この監督さんに時代劇があったことが意外だった。彼が何故「新釈」してまで、時代劇を、しかも怪談をという野次馬的視聴だった。  幽霊が出なかったことで「新釈」なのかな? それ位の印象しかなかった。面倒臭い、しつこい。どうやら、この監督さん、フェミニストのようだ。よほど女性がお好きなのだろう。それも、ヤンキー風のグラマーなレディーじゃなくて、お岩さんみたいな貞淑な女性を。そう思ってみると、お岩さんへのカメラワークがやけに入念な感じを受ける。(ま、ゲスの勘ぐり、失礼。)

  • hid********

    4.0

    素晴らしい『新釈』

    『四谷怪談』 題名は知っていても、内容は知らないという人も、多いのではないだろうか。 『お皿が、一まぁいニまぁい……』は、 まるで別の怪談である。 では、四谷怪談は? 有名なのは、戸板返しの場面、だが。 この映画にはそれがないのである。 で、あるから、怪談としては、ひときわ怖いというわけではない。 しかし、その心理描写において、または映像美において、 この映画は、他の『四谷怪談』とは、一線を画していると思うのである。 木下惠介作品に、間違いなどあるはずがない。 出演者は、お岩に田中絹代。伊右ェ門に上原謙。お岩の妹お袖に田中絹代……そう、この映画は、田中絹代が二役で出演している。 お岩が、飽くまで夫に献身的な大和撫子であり、且つ、人々の思惑に翻弄されていくのに対し、お袖は、活発で、曲がった事が嫌いな、いかにも妹という感じである。 この物語は、このお袖の活躍によるものが大きい。 悪の権化、直助(滝沢修)に、果敢に立ち向かっていくお袖の姿に、観客は無意識に声援を送ってしまう。 与茂七に宇野重吉。優しそうな旦那。

  • ind********

    5.0

    半世紀超の新鮮なサスペンス

    前篇・後編をまとめてレビュー。60年近くを経て、このような作品を観ることができたことに驚き。 四谷怪談はとにかく多くの作家がインスパイアされて、様々な作品を創り出しているので、本家本元の於岩様も驚いていらっしゃることでしょう。この作品も鶴屋南北の「東海道四谷怪談」をベースに、「新釈」した作品。 皆さんが良くご存じの筋立てとは少々違っており、最後に明かされる「う~ん」という、巡る因果の糸車の展開もあるので、サスペンス仕立ての味付けをお楽しみになられた方がよいと思いますので、ストーリーは伏せておきましょう。 ただ、滝沢修の「ワル」さが凄い。「ダークナイト」のジョーカー役、ヒースレジャーに匹敵する「ワル」さ。このワルさは、日本映画の古今東西の中でもベスト3に入るのじゃないだろうか。この「ワル」を観るだけでも、歯ぎしりしながら楽しめます。 そして、もう一方の杉村春子、これがまた、あの笑い声が・・・彼女が笑うたび因果の糸車がキリキリ・・・キリキリと音を立てて回ります。 さらに、上原謙と田中絹代の貧しさゆえの夫婦のありさま。どん底に落ちて這い上がることもあきらめたような男と、ただひたすら男について行くことしかできないM女のような女。これが、生々しい。 昨今のD.Vや幼児虐待の温床となる家庭生活が、江戸時代の姿を借りて、そして描かれてから60年たった今も変わらないことの、人間の業の深さを思い知ります。 元本の「東海道四谷怪談」を練りに練ってコネ繰り返し、さらにひねって創りだされたのは「怪談」ではなくサスペンスドラマであったようです。これでは、当時の観客は驚き、怒ったのではないでしょうか。「俺の見たいお岩とちがう」とか・・・。「賛否両論別れた」と書かれてありますが、おそらく怪談話の常識を覆してしまった本作は、観客を落胆させたのではないでしょうか。当時人気絶頂の俳優陣の出演で、スター、アイドル見たさの観客に支えられて上映されたのではないでしょうか。 そんな勘ぐりを入れながらも、実はかなり上質のサスペンスをねらって創られているのでは思います。展開もきわめてスピーディーでもたつきなく、どんどん押してきます。シナリオの秀逸さには息をのみます。 セットも衣装も今の時代劇がいかに薄っぺらなものかと思えるほどの造り込み。女性陣の髷、着物の美しさ、艶やかさ・・・かなりファッショナブルな印象で、見所はとにかく満載。 半世紀の時代を超えたアートをぜひぜひご堪能ください。 レンタルも比較的空いていて、借り易いことでしょう。 怖くありません、人間以外。夫婦でご覧になると、おたがい目を見合わせて「うちは大丈夫か」と、確認したくなるかもしれません。

  • kor********

    5.0

    ネタバレあくまで新訳でございます

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • bakeneko

    5.0

    ネタバレしっかり“木下映画”しています!

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
四谷怪談 前篇

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

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