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痴人の愛

bakeneko

5.0

ネタバレお嬢さん、お手やわらかに!

いきなりすみません!―劇中でヒロインが例えられているフランスの肉体派女優:ミレーヌ・ドモンジョの出世作の題名です(アラン・ドロン、ジャクリーヌ・ササ―ル、パスカル・プティ共演♡)。 谷崎潤一郎が1924~25年(大正14年)に自分の体験を基にして書いた小説(ヒロインのモデルは当時谷崎の妻であった千代の妹・小林せい子)の2回目の映画化作品で、監督は1回目の映画化(1949年)と同じ木村恵吾が1960年の時代風俗を採り入れてリメイクしています。 主演は1949年版→本作では 宇野重吉→船越英二 京マチ子→叶順子 となっていて、主人公の職業も電気技師からトランジスタエンジニア、 ヒロインの前職もカフェの女給からアルサロ(現在のキャバクラ)に変えられていて、 1作目でヒロインが欲しがったスクーターが車へとスケールアップしていますが、物語の大筋は替わっていなくて、男と女の共依存関係が寓話的に活写されてゆきます。 古くは源氏物語から、“自分の好みに合わせて女子を育てたい”―男の哀しい&勝手な夢と願望を現実的に利用して生きる女の逞しさを生き々と映し出してゆく作品で、ボーイフレンドの田宮二郎、川崎敬三も軽薄な若者を体現していますよ! ねたばれ? 1、本作の7年後に増村保造が監督した3回目のリメイク版では、主人公:小沢昭一、ヒロイン:安田道代となっています。 2、ピアノは兎も角、英語は覚えてもあまり役に立たないのでは… 3、当時はまだエアコンは無かったし蚊帳を吊って寝ていたんだ!

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