あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(6件)
- なみのすけなみたろう
5.0点
ネタバレ余韻が心地よい
このレビューにはネタバレが含まれています。 - 一人旅
4.0点
ヴィム・ヴェンダース監督作。映写機の修理技師が、ある事故をキッカケに出会った放浪者とドイツ各地の映画館をキャンピングカーで巡る姿を描いたロードムービー。ゆっくり3時間、主演2人のとことん自然体のやり取りや、訪れた先々で出会う人々との交流を温かい目で楽しめる。別の意味で自然体!って思ったのが、映写技師のトイレシーン。ガチでウ○コしてます・・・。初めて見たよ、そんなシーンが存在する映画。ウ○コにもばっちりモザイクかかってるのが不思議。
- fbx********
4.0点
ヴェンダースの元祖的な作品。 作風が決定的に決まったのがこの作品でしょう。 ゆったりとしたムードでただ、旅をする二人。 旅をする傍らには必ず誰かがいなくてわね。
- どーもキューブ
4.0点
初期ヴェンダーズのロードムービー時代の集大成。2人の映写技術者がバスに乗り、映画上映しながら旅する物語。素っ気なくなかなか交わらない2人が次第に仲良くなる。リアルな風景、白黒な映像。なんてことない風景が実に綺麗。二時間を超える大作ロードムービーだが、本作のマイペースな展開と淡々とした二人のドラマは流石ヴェンダーズ。アメリカンニューシネマぽくにもならない 、ヴェンダーズの初期総集編に見えます。トイレのシーンを強烈に覚えてます!
- pkd********
5.0点
「ロードムービー3部作」の最後の作品であり、これまでの集大成的な作品。 本作が3作品の中では最高傑作という声も高い作品です。(『都会のアリス』も棄て難いですが) 176分と、3時間近い大作であり、かといって手に汗握るような派手なシーンや、緊張するような場面は一切ありません。 にも関わらず本作の評価が高いのは、3時間もの間、変に緊張させることなく終始ゆったりとリラックスしながら楽しむことが出来るのも、その理由の1つではないでしょうか。 恐らく、現在までのヴェンダース作品の中で、本作が最もロードムービーらしいロードムービー。 長さを感じさせるどころか、この作品の流れていく時間、冒頭などでかかるギターサウンドの心地よさに、むしろ「もっとこの時間に酔いしれていたい」と思わせてくれるほど。 そして、本作の最も凄いところが、脚本がなく、撮影前日と当日にかけて書き足されていったという、ほとんど即興的な撮影であったことが挙げられるでしょうか。 しかし、今はなき西ドイツと東ドイツの国境付近の撮影場所や風景はしっかりと綿密に検討されていたそうです。 これでいて作品のクォリティを下げることなく、また中だるみのない作品に仕上げてきたことは、本当に奇跡のような素晴らしさ。 ロケハンはしっかりやったというだけに、大型トラックやサイドカー付きのオートバイを運転しながら流れていく風景が素晴らしいのです。 そして、バックで流れるロックンロールが、『イージー・ライダー』などのようなアメリカン・ニューシネマをもイメージさせます。 大型トラックの中のジューク・ボックスも気になります。(本作にかぎらず、ヴェンダース作品にジューク・ボックスは数多く出てきますが) アメリカに深い思い入れのあるヴェンダースの、アメリカへのオマージュでもあるのでしょう。 そして、本作は映画についての物語でもあります。 小さな街を巡回して、映写機やフィルムの運搬をするブルーノ・ヴィンター。 そして冒頭とラストの地方の映画館主のとの話もあります。 冒頭の映画主が無声映画からトーキーに移ったときの話や、映画業界の話は非常に興味深いものがありますし、ラストで映画館を閉めるという映画館主の話も考えさせられます。 本作製作当時のドイツの映画や映画館をとりまくの厳しい状況を浮き彫りにしたものでもありますが、ドイツのみならず現在の映画の在り方そのものをも問われるような話ではないでしょうか。 そして、これはヴェンダースの映画への想いでもあり、映画への愛の表れであるようにも思うのです。 ヴェンダースの映画、ロックンロール、アメリカへの愛がぎっしりと詰まった作品。 ヴェンダース作品の初期の最高傑作といっても過言ではないでしょう。 ※2008/1にDVDが目出度く単品でも再発されました! しかも、このDVDのクォリティがまた素晴らしいのです! 映像が現在廃盤になっているDVDと比べてみると、綺麗さが格段に違います! (ただ、冒頭のBGMがなぜか少し違うバージョンに変わってたりしますが…) 「もうイマジカ版(現在廃盤のヤツ)持ってるし!」という方も要チェックです!
スタッフ・キャスト
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受賞歴
カンヌ国際映画祭第29回