大菩薩峠
3.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(13件)


  • ムービークリニック

    4.0

    ほし よっつ

    1940年代から約30年にもわたり連載し続けた長編小説。中里介山作品。 作者の死によって連載は中止。未完の大作である。 しかしこの映画を観るまでは、その存在に気づかず。 今回は、カット割が素晴らしく個人的に大好きな映像マジシャン(勝手に言ってます)三隅研次監督と、これまたすらっとした出立ちと甘いマスクで現代アイドルのような市川雷蔵の両者ファンによるチョイスであります。 時代劇も大好物なので。 この題材は映画化が多く、それが評判いいのかわからないが今回は監督と俳優のファンということで。ちなみに初代映画は1935年大河内傳次郎、1957年片岡千恵蔵、1960年市川雷蔵、1966年仲代達也・三船敏郎、というラインナップです。 物語は、勧善懲悪ではなく主人公さえ辻斬りという犯罪者であるし女好き。ロードムービー的に展開するサブストーリーも身内を遊郭に売り飛ばすとか悪人が多く登場する。新撰組の内部抗争も起きる。唯一の善人は主人公が辻斬りで殺した巡礼旅の老人の娘を助ける盗賊くらいか。これも盗賊なら悪いやつか。 小説作品は、人間の業を描くということなので時代劇のアウトレイジみたいなものではないか。 主人公の机(つくえ)竜之介h、まるで眠り狂四郎の円月殺法を彷彿させる、「音無しの構え」という無敵の剣術で一目置かれる剣客であります。 剣術道場での師範であったが、野心は強く強さを求め、また赴くままに行動するが強引で殺しも厭わない。実際辻斬りという殺人鬼風でもある。 だが主人公は斬ったものが幽霊となって苦しめにくるという幻覚を見て狂乱してしまう、というホラー要素もある物語でバリエーションが多い。さすが長編小説。30年で41巻まであるそうです。 実はこの映画三部作とは知らず、この後2作が控えていたため、主人公が奉納試合で木刀ながら殺したうえにその妻をも連れて行くという暴挙に仇討ちを目指す、試合で亡くなった人物の弟との対峙で第一作は終わってしまう。 だが、主人公竜之介の人物像や剣術の競い合い、各道場の師範のすごさと人柄、殺された武士の妻役の中村玉緒の妖艶さと気の強さ、巡礼旅で人情派の盗賊に助けられたお松の運命、妻を殺した竜之介が置いていった赤ん坊の息子の行方。風呂敷はどんどん広がる。 興味は膨らんでのめり込む面白さがある。 次作「大菩薩峠 竜神の巻」を楽しみたい。

  • ine********

    3.0

    ネタバレこれは一体何なのだ

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  • じぇろにも

    3.0

    ネタバレ山道を歩く爺さんと孫娘

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  • いやよセブン

    3.0

    市川雷蔵の机龍之介

    主演は市川雷蔵、脚本が衣笠貞之助、監督は三隅研次の大映作品。 第一部なので、机龍之介はとても悪い奴で終わる。 取り巻く女優は中村玉緒と山本富士子、とても艶やか。 その後の眠狂四郎と同じニヒルな役柄は市川雷蔵に合っている。

  • dig********

    2.0

    眠狂四郎・・・

    市川雷蔵は名優。ただし自分の中で良いと思えるのは現代劇だけでして・・・この作品の主人公、机龍之介と雷蔵の当たり役とされる眠狂四郎って同一人物と言われてもわかりませんな。だって口調から格好までまるっきり同じなんですから。しかもあの厚化粧は見慣れることが出来ず。汗かいているのは化粧のせいかと思ったぜ。殺陣も斬ると言うより叩くと形容した方がいいな。 肝心の内容はご都合主義のオンパレード。初対面で打ち解けたり、偶然の出会いが多くてうんざり。大体主人公は何者なんだ?あれじゃただのサイコ野郎じゃん。 いや~この頃の時代劇、特に大映制作の時代劇は自分に合わないことがわかってよかった。それがわかっただけでも星は2つに相当する。こういうのも「昔はよかった」に分類される傑作になっちまうのか。今の時代劇をバカにしすぎ。 ちなみに雷蔵の最高傑作は、『陸軍中野学校』、『若親分』、『ある殺し屋』だと思う。他にも見ていない作品があるが、断じて『大菩薩峠』でも『眠狂四郎』でもない。天国のご本人には否定されそうだが。

  • jig********

    3.0

    女性は攻めても、剣では守る

    本作の主人公、龍之介は市川雷蔵氏が演じるだけあって やはり女に目がない!と断言してしまうのもあれですが、 以前に観た『眠り狂四郎』とダブって見えてしまいます。 ただ、今回は悪人寄りなのかなと思われるので ちょっと斬新だったりします。 自分と決闘する男の妹(実は妻)が尋ねてきて 決闘はお願いだからやめてくださいと頼んでも、 女の操(みさお)をかけるか、と抱く気満々です。 しか~もだまし討ちの如く 水車小屋に拉致って事に及ぶとは恐るべし。 和服で帯を引っ張って「あ~れ~」というのは バカ殿のコントで見たような気がしますが、 あれって横回転ですよね。 女性が立ったまま帯引っ張ってくるくる~って。 でも 龍之介さんは違う。 なんと縦回転だっ! 女性を横たえて無理矢理帯引っ張ってクルクル~です。 これじゃ女性も「あ~れ~」とか言ってるヒマないわ。 冒頭で祖父を亡くす娘の話とか、 龍之介が決闘で倒した相手の弟が敵討ちにという話とか、 龍之介の子供の話が出てきたりと 色々伏線を張ってそのまま”つづく・・”と なったので、おいってなりましたが それはそれで次回への楽しみも増えたということで よしとしますか。 そういえば龍之介さんの剣法が 正眼音なしの構え(字が合ってるか不明ですが)とかで、 どこか”眠り狂四郎”の円月殺法を彷彿とさせます。 どちらも受身が基本の剣てところが気になります。 狂四郎も龍之介も女性にはかな~り積極的で 基本は攻めですからね。 女性は攻めて、剣では守る。う~む恐るべし(何が)

  • hi6********

    3.0

    中村玉緒が一番目立つ映画

    大映=市川雷蔵版。 私は、喜八もの(何故か一部だけで終わる)だけしか見ていないので これが、二作目。 職人監督の三隅の時代劇であり美意識でのセット、緊張感は 見事であり、後の眠狂四郎の殺陣ともつながる緊張感がある。 とにかく無慈悲で残忍な主人公の緊張感がある冒頭は よい。 残念ながら、(原作通り?)前半で終わってしまって だらだらの江戸暮らしになって雷蔵の魅力は半減となってしまう。 逆に、この一部で存在感を出しているのは、中村玉緒の べっとりと粘着系で男を駄目にする女ぶりが中盤から 俄然存在感を示してくる。 結局、「夫の為とか、可哀相」とかいっていながらその実は 自分で男を操りたいとの底の意識を見せる怪演であった。 「良い役」山本の存在は、結局、「宮本武蔵」のお通みたいな嵌るべき 所に嵌るだけなので感情移入が出来ない。 結局、三隅演出は手堅いし、そこそこの見せ場は作るのであるが、 佳作以前って所であろうか。 喜八版の方が、緊張感が後半まで持続していた。

  • iwa********

    5.0

    大好きな作品・・・

    時代劇の中でも大好きでよく10代から20代にかけて読んでいたのを思い出します・・色々好みで好き、嫌い、面白くない、面白いという人がいると思いますが、私はこの作品が大好きです・・残念ながら未完に終わってしまいましたが・・どうも続きが気になります。今、全1冊になって出ているのを知って早速購入しました・・あの頃の思い出がよみがえります。でも、本当に分厚いです。続きが気になります・・

  • oky********

    4.0

    浮世絵のような映画

    小学生の頃観た時は怖い映画だなと思った。今は浮世絵のように美しいと思います。雷蔵は冷たく美しく、生活感がなく、上品で、日本のジェラール=フィリップではないでしょうか。声もよい。眠狂四郎、忍びの者など時代劇もいいが、陸軍中野学校などの現代劇も面白い。形式美を秘めた男優ではなかろうか。玉緒ちゃん可愛い。山本富士子の演技は目をつぶってください。ミス日本だから。今ならモニカ=ベルッチ的な存在だから。

  • mar********

    2.0

    雷蔵時代劇の中でも屈指の虚無さを?

    なんだかちょっとブーム?の市川雷蔵。 中里介山により創出された稀代のヒーロー机龍之介を描く三隅+雷蔵版。 眠狂四郎シリーズの先駆けとも言えるそのヒーロー像は、 醸し出している。 ってことなんだけど、本当に虚無。 というか、いきなり冒頭から、普通のおじいさんを切り捨てる 主人公にびっくり。っていうか切りすぎ! これが虚無ってこと?ただのひどい男なんじゃないの? なんて思いつつ見る。 時代劇は苦手だし、うとうとしちゃったし、共感はできないんだけど おはぐろだったり、まゆげが薄かったり、がんがん切る時代背景とか 新撰組が出てきたりとか、興味深い部分はたくさんあった。 2005/6/13

  • ********

    4.0

    玉緒ばんざい

    テレビで「うっしっし」と笑う人でしかない中村玉緒の若かりしころ。しかも勝新とはけなげな娘役をやりつつ、雷蔵とは、このような、つりあがった目を生かした恐ろしい役どころもやっていたのだった。60年代の大映を支えたのは勝新でも雷蔵でもなく玉緒なのではないか? 長すぎる原作自体もそうだが、それをまとめようとする映画は、さらに「虚無的」になっていて、端的にわけがわからない。原作を読んでいなければ、一切理由が説明されないストーリー展開に翻弄されるばかり。玉緒や山本富士子が連発する「えっ!」というわざとらしい驚きに同調してしまいます。これが許されたのだから、一方では当時いかに「大菩薩峠」が読まれていたかということだし、他方ではある程度興行とは独立した映画製作が成り立っていたということでもあります。長いし、脈絡ないし、決して気分は晴れないし。雷蔵ファンが満足するわけでもないし。 続きが予告されているとはいえ、決闘の直前で終わりというのはありえない。早く二部が見たい。

  • kit********

    2.0

    何で映画が斜陽になったかわかる作品

    TVがそれほど普及してなかった60年代。映画が国民の最大の娯楽で次から次へと同じようなものの焼き直しをとってもヒットしていた時代の作品です。本作は中里介山の大河小説大菩薩峠の映画版で3部作の1作目に当たる作品ですがあまりに長い作品をうまく描かれていないので虚無に取り付かれている主人公机竜之介がただの殺人鬼のようになっています。出てくる俳優も代わり映えせず作品のトーンもその時代のどの作品にも似たにおいがします。娯楽性もなくとても楽しめない凡作です。

  • kan********

    2.0

    これは・・・。

    眠狂四郎シリーズを観て期待し過ぎたのかもしれません。 正直言いまして、あんま面白く無かったです。 幕末の非道な剣豪を雷蔵が演じてます。 新撰組なども出てきます。 盛り上がりそうですが・・・。 最後はつづくみたいな終わり方です。 でも2作目は観る気になりません。

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