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風速七十五米(メートル) (1963)

監督
田中重雄
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3.00 / 評価:5件

台風が来たらおしまいです。

  • pin***** さん
  • 2011年1月13日 6時28分
  • 閲覧数 421
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

大映の特撮シリーズと言うことでしたが、特撮映画と言うよりも企業サスペンス。

新聞記者の宇津井健と悪徳建設業者の田宮二郎の男の戦いが中心でした。

台風はとってつけたようなもの。

伊勢湾台風があったから台風のことを描いたんでしょうか。

でも、伊勢湾台風は1959年だったよな…ちょっと時間がたちすぎているような…、たぶん、当時の人にとっては、伊勢湾台風って、僕たちにとっての阪神淡路大震災のようなものだったんでしょうな。

新聞記者の宇津井は台風記者とあだ名され、台風のことになると興奮して語りだすという設定です。

主役の彼が、あんまり「台風、台風」って言うから、てっきり台風がメインの映画かと思っちゃうんですよ。

ところがいつまでたっても台風なんて来ず、ネオンサイン塔を作る建設会社の企業競争の話になっちゃう。

製薬会社のネオンサインを請け負った建設会社、ネオンサイン完成の日に、ライバル会社の妨害にあってしまいます。

社運をかけてネオンサインを再建するんですが、そこにようやく台風がやってきて…という展開。

しかも、ライバル会社には新聞記者のかつての大学時代の同級生が働いており、妨害工作の急先鋒となっています。

さらに、ネオンサインを請け負った会社の令嬢は新聞記者やライバル会社の男とは同じ大学の山岳仲間、恋の鞘当もからんできます。

でも、悪役を演ずる田宮二郎はいいですね。

『白い巨塔』ほどではないですが、二枚目が悪役を演ずると、凄みが出ます。

悪役って言えば、悪いのは妨害をした悪徳建設業者と言う設定ですが、自社の広告塔を破壊されても知らん顔をしている、製薬会社の広報担当の方が悪人に見えてしまいます。

それから、警察はなにやってんでしょうか。

妨害工作した連中が、ピストルをバンバンやってるのに、一切登場しません。

さて、最後にやってきた巨大台風、さまざまな恩讐もすべて吹き飛ばしてくれます。

こうした展開なら、社員の健闘によって巨大台風からネオンサイン塔を守り通したという話にならなけりゃいけないんだけど、社運をかけたネオンサインも台風がふっ飛ばしちゃいます。

「だから台風は恐ろしいんだ。」って宇津井健は言ってたけど、この建設会社もう再起は不能でしょ。

いくらがんばっても台風が来たらおしまいだよという投げやりなラストに、いままでのこの物語は一体なんだったんだと頭を抱える映画でした。

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