続・忍びの者
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
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予告編・動画
作品レビュー(5件)
- rec********
4.0点
小林正樹の『切腹』では切れる筈のない木刀で切腹を強要させる正視に耐えぬシーンがある。サラッとかわして後は観るものの認識処理に任せてくれたらよいのですが小林正樹監督は真性ドSらしく悶々と苦しむ切腹武士の姿を見せてくれました。 で山本薩夫監督もなかなか負けておりません。捕らえた忍者の耳は斬り落され、生首は無数に晒され、赤ん坊は炎に投げ込まれ、信長(若山富三郎)の手足がズバズバ夥しい流血と共に落ちていくなど結構やりたい放題。けど悪趣味グロ感が意外と低いのは白黒映像の画力と山本薩夫監督の演出力の所以なんでしょうね。 ところで盗作の天才タランティーノ監督は『キル・ビル』の製作においてどこかでこの『忍びの者』に言及してましたか?どなたか詳しい方、教えて下さい
- mal********
2.0点
1963年に公開された市川雷蔵主演による「忍びの者」シリーズ第2作目です。 前作と同様に雷蔵は天下取りに明け暮れる武将たちとの戦いに飛び込み、自分の運命を左右される主人公石川五右衛門を演じております。 忍者が主人公なので、娯楽性の高い展開を想像してしまうかもしれませんが、前作以上にシビアというか、陰惨さを感じる展開は正直かなり重たいです。 織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康といった歴史上あまりにも有名な武将たちの天下取り合戦は歴史好きなら楽しめるとは思うのですが、いくら五右衛門を倒すためとはいえ、敵対する忍者たちによる赤ん坊の命の奪い方はかなり残酷で、作品に対する期待は一気に(それも、かなりね)トーン・ダウンしてしまいました。 単なる大泥棒だった石川五右衛門を主人公、ましてや悲運の主人公にまで脚色し、挙句に悲劇のまま終わる本作、忍者活劇を期待してる人は覚悟してご鑑賞あれ。
- sar********
3.0点
本作の俳優陣は、前作とほぼ同じ、 ストーリーも前作の続きになっています。 しかし、前作の最高に楽しめたエンターテインメントから、うって変わり、 今作は、乱世の時代背景が怪しく立ち込めるシリアスでダークな雰囲気。 あまりの変化に、少々驚いてしまいました。 今作は、主人公の五右衛門(市川雷蔵)を描くよりも、 ほとんどが、歴史的史実や伝説を語る大河ドラマのようになっています。 ・極悪非道な信長 ・したたかな秀吉 ・じっくり機を待つ家康 ・煮え湯を飲まされても忠義を尽くす光秀 五右衛門は、信長と光秀の関係に対し、火に油を注ぐ形として、 そして、信長の死後は打倒秀吉に向かう、史実を粉飾する形になっており、 本作のメインは歴史を作った4名。 俳優陣は、 家康の永井智雄、秀吉の東野英治郎、信長の城健三朗(若山富三郎)、光秀の山村聡ら、重厚な面々。 また今作では、城内の庭・屋敷の素晴らしさが際立ちます。 浜松城の庭、光秀の屋敷、能を演じるシーンなど、 モノクロでも、その美しさは充分に伝わります。 前作では、忍者の生態や忍術、影として生きる悲劇を描き、 まさに「忍びの者」を描いていましたが、 今作で描かれたのは、骨太な戦国武将劇。 そんな中でも、特に家康は、 自分では手を下さず、忍者を操り、知謀を巡らせ、目的を達成する、 家康こそが真の「忍びの者」という、山本監督のメッセージがあったようです。 また、前作の五右衛門は、人間らしさも醸し出したのですが、 今作では、我が子を失い、完全に復讐の鬼。 ・人間性を描写し、幸せな結末を迎えた前作と、 ・人間性を失い、悲劇的結末を迎えた本作 そんな対比があったのかもしれません。
- hea********
4.0点
「忍びの者」シリーズ第2作。 第1作に続いて山本薩夫のメガホン。 忍びの者シリーズではこの監督の作品が一番の出来である。 我が子を信長の配下に殺された五右衛門が、復讐のために明智光秀に近づき、 謀反を持ちかける。 信長がわずかな手勢を連れて本能寺に泊まることを五右衛門から知らされた光秀が本能寺を襲い、五右衛門が放った火によって追い詰められた信長は五右衛門に手足を切り落とされて絶命。 次に家康のお抱え忍者となった服部半蔵から秀吉の居城・聚楽第の見取り図を渡された五右衛門は秀吉の命を狙うが、鴬張りの廊下で捉えられ、釜茹での刑にかけられる。 一向一揆で山の砦に立てこもり、兵糧攻めに会う場面、根来衆との共闘、聚楽第で捕まる場面など見所は多いが、特に出色なのは信長が五右衛門に手足を切り落とされる凄惨な場面である。 城健三朗扮する信長役は、過去に多くの俳優が挑戦してきたが、その中で最も凄みがある信長だろう。 見事に信長を演じ切っている。 映画館で見るこの映画のシネマスコープの、美しい階調の白黒画面は血なまぐさい戦国の世にいつの間にか引きずり込まれてしまう。 ラストシーンの、暗雲たなびく広い河原の先で黒煙を上げている釜に向かって引き立てられていく、死を前にした五右衛門の白装束が哀れである。
- kyo********
2.0点
忍びの者というよりも、 天下人物語のひねった裏話。 演出も手を抜いている感じで、 第一作の濃密さに及びません。 ホームドラマ臭がさらに強くなっている。 第一作の頃は忍者ブームの最盛期。 この頃になると食傷気味で、 それが映画にも反映されているようです。
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