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続・忍びの者 (1963)

監督
山本薩夫
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  • みたログ 44

3.20 / 評価:10件

エンタメ的前作から悲劇の戦国ドラマに一変

  • saratto☆ さん
  • 2010年12月11日 10時19分
  • 閲覧数 467
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作の俳優陣は、前作とほぼ同じ、
ストーリーも前作の続きになっています。

しかし、前作の最高に楽しめたエンターテインメントから、うって変わり、
今作は、乱世の時代背景が怪しく立ち込めるシリアスでダークな雰囲気。

あまりの変化に、少々驚いてしまいました。



今作は、主人公の五右衛門(市川雷蔵)を描くよりも、
ほとんどが、歴史的史実や伝説を語る大河ドラマのようになっています。

・極悪非道な信長
・したたかな秀吉
・じっくり機を待つ家康
・煮え湯を飲まされても忠義を尽くす光秀

五右衛門は、信長と光秀の関係に対し、火に油を注ぐ形として、
そして、信長の死後は打倒秀吉に向かう、史実を粉飾する形になっており、
本作のメインは歴史を作った4名。


俳優陣は、
家康の永井智雄、秀吉の東野英治郎、信長の城健三朗(若山富三郎)、光秀の山村聡ら、重厚な面々。

また今作では、城内の庭・屋敷の素晴らしさが際立ちます。

浜松城の庭、光秀の屋敷、能を演じるシーンなど、
モノクロでも、その美しさは充分に伝わります。



前作では、忍者の生態や忍術、影として生きる悲劇を描き、
まさに「忍びの者」を描いていましたが、
今作で描かれたのは、骨太な戦国武将劇。

そんな中でも、特に家康は、
自分では手を下さず、忍者を操り、知謀を巡らせ、目的を達成する、
家康こそが真の「忍びの者」という、山本監督のメッセージがあったようです。


また、前作の五右衛門は、人間らしさも醸し出したのですが、
今作では、我が子を失い、完全に復讐の鬼。

・人間性を描写し、幸せな結末を迎えた前作と、
・人間性を失い、悲劇的結末を迎えた本作
そんな対比があったのかもしれません。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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