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新書・忍びの者

やまねこ_ぶっち

5.0

忍者映画のリアリズム

子どもの時分に火薬師の父を殺された霞小次郎が、仇を取るべく忍者として成長し、みごと本懐を遂げる親子愛の強さがテーマ。雷蔵の忍者モノはこれが最後の作品。 当たり前のことだが、忍者の訓練をするシーンがたくさん出てきて、なかなかに興味深い。忍者同士の決闘もあり、どこまでが本人で、どこからが吹き替えなのか分からないが、雷蔵が演ってるようにも見えて、感心してしまう。 男女の思慕の情も絡め、師弟愛も絡め、青春モノとしても上々の仕上がり。 いまどきの立ち回りは殺陣ではなくアクションだと言われるが、殺陣が殺陣であった時代の、颯爽とした太刀捌きが忍者映画にリアリティーを与えている。

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