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秘録おんな蔵

bakeneko

5.0

ネタバレ吉原じゃあ旦那も浮気厳禁なんだ!

1968~71年に6本作られた大映の“秘録”シリーズ第2弾で、吉原の廓を舞台にして、安田道代の敵討ちを中心とした女達の群像劇が繰り広げられます。 大奥のしきたりをきちんと紹介して興味深かった「千代田城炎上」と同様に、吉原での暮らしや風習を紹介しつつドラマが進行して行く作劇となっていて、タイトルにもなった“おんな蔵”や花魁同士の決闘である“踏みあい”といった他の映画ではあまり紹介されない事物も出て来ます。安田道代、長谷川待子、三木本賀代、浜田ゆう子らが女郎で華を競う作品ですが、悪役を演じる男優達:女衒の田村正和、悪徳商人:菅井一郎、汚職役人:小松方正、裏切り手代:江守徹 の粘着合戦も見所となっています。 森一生の演出はメリハリが効いていますので、女郎哀史的なエピソードを重ねながらヒロインの敵討ちサスペンスで盛り上がる娯楽作となっていて、男の子の夢=“よいではないか!”→帯をクルクル… は実は女郎側の防衛策(トカゲの尻尾の様に服を脱いで逃げる)でもあったことがわかりますよ! ねたばれ? ヒロインが売られるお店の名前は“海老新”。現在でも存在する、“海老”の名が付く風俗店がこの頃から!(結構伝統がある名前なんだなあ~)

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