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盲獣 (1969)

監督
増村保造
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3.51 / 評価:35件

クラゲと一緒にするんじゃない!(ヒトデ)

  • bakeneko さん
  • 2018年10月9日 7時52分
  • 閲覧数 450
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

江戸川乱歩の“盲獣”を増村保造監督が、緑魔子、船越英二、千石規子の三人の密室劇として翻案したもので、原作とは異なる結末に驚かされます。

作者の江戸川乱歩自身が-“酷い変態ものである。私の作がエログロといわれ、探偵小説を毒するものと非難されたのは、こういう作があるからだと思う。…”と述べている作品ですので、そのままの映画化ではなくて原作を白坂依志夫が大幅に変更して脚色したものとなっていて、「コレクター」の様に“捕らえられた女と捕獲した男の心理劇”に焦点を当てています。

ファッションモデルの緑魔子は、盲人の青年:船越英二の誘拐され、人家から離れた彼のアトリエに監禁される。彼は自分の触覚芸術を完成させるべく理想の女体を追い求めていたのだった。何とかして逃れようとするモデルは彼の母親(千石規子)を挑発して脱出しようとするが…というお話で、原作の序盤で語られる-最初の生身の女の犠牲者のエピソードを映画化しています(映画版ではアトリエ内でお話が閉じてしまいますが、原作では“ほんのプロローグ”で、盲人青年はこの後も凶行をエスカレートしてゆきます、そして…)。

主演の3人(母親キャラは映画オリジナル)は頑張っていますが、どうしても舞台劇的な感触となっている作品で、クライマックスの人体切断も“あんな包丁じゃあ切れないよ!”と突っ込みたくなりますが、人体の各パーツを複数化した彫刻は“ゲゲゲの鬼太郎の「悪魔ベリアル」”のエピソードにも出てきたので馴染みがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

原作の変態性に完敗している映画版ですが、裸で熱演している緑魔子さんの奮闘は一見に値すると思いますよ!(この頃の女性は腋毛を剃っていません♡)

ねたばれ?
“クラゲやヒトデの様に眼が無くても…” は、クラゲやイソギンチャクを軟体動物だと言い張っていた生物学に弱い大映映画らしい台詞で、まず両生物とも眼はあります(しかも沢山)。そして、クラゲは腔腸動物、ヒトデは棘皮動物と、全然違う生物です。

詳細評価

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