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鷲と鷹 (1957)

監督
井上梅次
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3.25 / 評価:4件

スカッと爽やか邦画海洋アクション。

  • 晴雨堂ミカエル さん
  • 2011年7月10日 21時56分
  • 閲覧数 1031
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

 暑い夏はスカッと爽やかな海洋アクションがお薦めである。ハリウッドやヨーロッパの映画もよいが、邦画にもなかなか面白い作品がある。
 石原裕次郎氏主演の「鷲と鷹」(余談1)、嵐に翻弄される船の甲板描写など、当時としてはかなり迫力のある天然色映像だ。(当時はまだカラーより白黒作品が多い)

 石原裕次郎氏、70年代に小中学生時代をおくった私の世代では、刑事ドラマ「太陽にほえろ」に登場する七曲署捜査一係長、中年太りの「ボス」こと藤堂警部補のイメージが強い。本作の頃はやんちゃな兄貴の風貌だ。ここでは父の仇を狙う新入りの水夫千吉役。脚が長いのでカッコ良い。
 三國連太郎氏は今や「釣りバカ」の社長か皇潤CMのイメージだが、このころはシャープで眼光鋭い謎の水夫佐々木の役。実は潜入捜査官である。
 長門裕之氏は痩身でサザンの桑田佳祐氏にそっくり、ここでは生真面目な航海士吾郎(たぶん、船長の次席だったと思う)の役。
 ヒロインは2人、「デンデラ」でお婆さん役の浅丘ルリ子氏もこの頃は清楚なお嬢様明子、月丘夢路氏は千吉に恋する情熱的な女性。(余談2)
 当時のアイドルスター・若手演技派・ベテラン俳優が揃い踏み。
 
 主人公千吉の親の仇は船長、船長もまた千吉が自分を狙っていることを察知し、抹殺しようと画策する。千吉は一匹狼的で腕っ節が強く頭の回転も速い、船長は老獪な悪党、この両者の駆け引きに割って入るのが、刑事の身分を隠して乗り込んでいる佐々木と、生真面目航海士吾郎。
 特に吾郎のポジションが面白い。吾郎の父親も船長一味で悪巧みに関わり、千吉から仇として狙われていた。冒頭で殺されるのだが、果たして犯人は千吉か? 上司である船長は千吉を殺せとそそのかす。ところが生真面目航海士の吾郎は、父殺しの犯人かもしれない千吉に復讐の虚しさを説き、船の治安を守ろうと尽力する。

 クライマックスは嵐の中の格闘シーン。緊張感の中で双方の睨み合いの均衡が嵐で崩れて一気にラストへと流れ込むテンポは気持ちが良い。
 熱帯夜の深夜で鑑賞すると清々しい古き良き高度成長期日本の青春をスカッと感じる事ができるだろう。

(余談1)鷲と鷹は同じ猛禽類のタカ科である。どれが鷲でどれが鷹なのか、これといって区別の基準は無い。大雑把に大柄な種を鷲と呼び、小柄な種を鷹と呼んでいる。
 
(余談2)この前年に長門裕之氏と共演した「愛情」で登場するセーラー服姿の浅丘ルリ子氏が可愛い。
 勘違いかもしれないが、一部場面を使用したCMが90年代に流れていたような気がするのだが・・。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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