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サタデー・ナイト・フィーバー (1977)

SATURDAY NIGHT FEVER

監督
ジョン・バダム
  • みたいムービー 148
  • みたログ 1,750

3.81 / 評価:477件

18才ぐらいの時に観たかった。

  • shinnshinn さん
  • 2018年9月26日 8時22分
  • 閲覧数 931
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1978年公開の青春ディスコ映画。世界的な大ヒットによって、主演のジョン・トラヴォルタは一躍、スターダムへの階段を駆け上がりました。映画ファンなら一度は目を通しておきたい映画。実は40年の月日を経ての初見でございます(別に敬遠していた訳ではありませんが、こんな有名な映画を今まで一度も観ていませんでした。何故か縁の無かった映画)。当時、本作を映画評論家の淀川長治氏がいたく絶賛していたのを憶えています。「ドラゴンへの道」(日本公開は75)とか「激突!」(日本公開は73)とか「ジョーズ」(75)とか、この方はお偉い評論家様がなかなか褒めずらい大衆作品も、いいと思ったらすぐに褒めておられました。結果論で後から褒めるのは簡単なのだが、世間体など考えずリアルタイムで評価するところが偉人なのです。


冒頭のシーンがブルックリン橋なめの、マンハッタンのワールドトレードセンターです。少し心が動揺しました(あの二機目衝突の瞬間を、ニュースステーションのCNNライブ映像で見ていた日本人は沢山いたはずだ)。映画の中の、今では望むべくもない壮観なツインタワーの景観です(映画では、まだ築5年ぐらいの時か)。


大きく胸の開いた真っ赤な開襟シャツに金のネックレス、ピチピチのズボンのトラボルタが軽快なステップで登場。少しアッパラパーのチャラ男にしか見えないのだけれど、映画の進行に伴って段々と良くなって来るから不思議です。N.Yのサブウェイが銀色の横に長い蛇腹模様で、なんだか昔の日比谷線のようだ(通称・マッコウクジラ)。


主人公のトニーはイタリア系で、下町の塗料店で働く19才の青年です。金曜日の夜には目一杯着飾って、ディスコに通うのが唯一の楽しみだ。ダンスが上手いので、地元ディスコのダンシングヒーローであり、モテ男でもある。自室に飾るポスターはブルース・リー、ファラ・フォーセット=メジャース、ロッキー、アル・パシーノと、自分も70年代の空気が蘇りました(みんな男の子が夢中になった物ばかりです)。いまは多様性の時代なのだが、当時はアメリカ文化が日本の若者にモロ直撃していた時代だったのだ。


情緒不安定とも言える、<青春の危うさ>を描くのは「理由なき反抗」(55)、「ウエストサイド物語」(61)、「アメリカン・グラフィティ」(73)などでもやって来たハリウッド映画の王道のひとつなのだけれど、昔の古き良き映画に比べると性描写などは、やや下品でひねりは無いかも。不良仲間の描写も、もうひとつ残念な感じです。ヒロインもふつうに可愛いが、これほど大ヒットしたにもかかわらず、どうやら本作1本で消えたみたいですね。


脚本が非常に優れていたかどうかは正直、不明。見せ場のコンテストのシーンも意外と盛り上がらないのだが、ジョン・トラボルタのダンスだけは実に素晴らしい。細身の体で、手足の使い方が見事です。腰使いもギリギリいやらしくない感じだ。男前かどうかは意見が分かれるところか・・・(勝手なイメージだがイタリア系らしくないキレイな青い目で、ヒゲそり跡も青々としている。当時は少し馬ヅラなのだが、ケツアゴがお好きならいいかも)。とにかく、ジョン・トラボルタのダンスと、ビージーズの名曲なくして、本作の世界的大ヒットはなかったと断言できます。歌と踊りでグイグイ見せてくれます。フォー・シーズンズの「君の瞳に恋してる」なんかもそうだけれど、ビージーズの甲高いファルセットが完璧に薄暗いディスコフロアにマッチしていて、<女心を男が唄う>昭和歌謡に一脈通じるものがあるかもしれない(いやいやいやいや)。


後にトラボルタを長いスランプ状態から救出してあげたのは「パルプ・フィクション」(94)の監督、タランティーノです。エッジの効いたヴィンセント・ヴェガ役のトラボルタに劇中でもダンスをさせているのは、観客が何を求めているのか、タランティーノにはハッキリと分かっていた訳ですね(長髪のヴェガのダンスシーンは盛り上がったし、みんな喜んだ)。トラボルタは踊りで世に出て、踊りでカムバックした希有な俳優さんです。芸は身を助く(そういえばダイアナ妃とも踊っていたっけ)。


エンディングも唐突で、ちょっと無理矢理なのだけれど、ビージーズ「How deep is your love」の名曲がかぶると、なんとなく良い映画風に昇華してしまうから不思議です(音楽の力ってスゴイ)。この映画は、18才の頃に観ていたら純粋に星5つかもしれない。今となっては<汚れっちまった悲しみに>、と言ったところか。若い頃観るべき映画もあり、年食ってからじゃ無いと解らない映画もある。もちろん、自分の知能ではチンプンカンプンで一生意味不明な映画も・・・(悔しいので、解り合えない映画という事にしています)。

詳細評価

物語
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音楽

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