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サタデー・ナイト・フィーバー (1977)

SATURDAY NIGHT FEVER

監督
ジョン・バダム
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3.77 / 評価:543件

格差や差別とディスコの煌めき、苦い青春

  • たまごボーロ さん
  • 2021年6月6日 21時14分
  • 閲覧数 180
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

Netflixに追加されていたので久しぶりに再鑑賞。苦い青春映画の名作だ。なんといってもビージーズのサントラが素晴らしい。
今見ると、社会的格差、家庭内不和、人種差別、女性差別と、いろんな問題がてんこ盛りの、なかなか辛い青春模様だ。

トニーが働くペンキ屋のみんなは親切だけれど、勤続何十年の中年になった同僚たちを見ると自分の将来も限界が既に見えているようでいたたまれない。父親は失業中の苛立ちを家族にぶつけ、わずかに給与が上がったとはしゃぐ息子を小馬鹿にする。母親は長男ばかりを気にかけ、出来の悪い次男トニーには関心が薄い。
トニーはイタリア系の労働者階級だ。アッパークラスの白人から差別される彼らもまた、黒人やプエルトリコ系を差別する。トニー自身、この矛盾に気づいている。
女性の生きる道は今よりはるかに狭い。トニーのダンスパートナーだったアネットはトニーを性的に誘惑する。少々愚鈍に見えるほど露骨でしつこく、実は性的に潔癖なトニー(カトリックの厳しい家庭教育の影響だろうか?)をうんざりさせる。見ている私たちもイラつくのだが、アネットの置かれた状況を思うと同情的になってしまう。結婚しか生活のあてがない(と思い込まされている)若い女性が、結婚に必死になるのは必然ではないか。
露骨なデートレイプ、しかも輪姦のシーンがある。痛ましいシーンとして描かれているものの、犯罪レベルの酷い話とは扱われていないのも、時代を感じる。
仲間達の葛藤、自殺。ディスコの煌めきとは裏腹に、厳しい現実が描かれる。

このままじゃ嫌だ。自分の人生を生きたい。新しいダンスパートナー・ステファニーとの交流や仲間の死をきっかけにトニーが生活を見つめ直すところで映画は終わる。チャニング・テイタムの「マジック・マイク」1作目が驚くほどこの「サタデーナイトフィーバー」をトレースしてたんだな、と気づいた。
ペアダンスシーンは思ったよりクラシカルというか、社交ダンスっぽい。ディスコダンスは今見るとちょっと珍妙なところもあるが、若々しいトラボルタがカッコよくて楽しい。やっぱり名作だ。

詳細評価

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