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サタンバグ (1964)

THE SATAN BUG

監督
ジョン・スタージェス
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3.00 / 評価:1件

往年の生物兵器サスペンス

  • rup***** さん
  • 2016年12月11日 17時47分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジョン・スタージェスが製作&監督をしたサスペンス作品。
新作邦画「疾風ロンド」を観てふと思い出し、かなり昔にWOWOWでスタージェス特集が組まれたときに録画したVHSを引っ張り出して鑑賞してみました。

政府の化学研究所ステーション3から生物兵器が盗み出されてしまい、元所員であったバレット(ジョージ・マハリス)が探索の依頼を受けてその行方を追うという話で、盗まれた兵器というのが近くの人間を瞬く間に死に至らしめるボツリヌス菌の入ったフラスコ数瓶とさらに自己増殖し世界中の人々の命を奪うほど強力な威力を持つという『サタンバグ(悪魔のウイルス)』が入ったフラスコ1瓶。

サタンバグを盗んだ犯人の侵入経路を検証するシーンや、サタンバグが置かれていた研究室に入るに当たって菌が漏れていることを恐れてバレットが宇宙服のような完全装備で室内に入るシーンの緊張感に満ちた雰囲気はなかなかいいのですが、主犯格の男が正体を現してからは、ところどころ緻密さに欠ける描写があり、サスペンスとしての怖さがあまり出ていませんでした。

探索の途中、犯人一味に逆に捕まり、小屋に閉じ込められて、ボツリヌス菌入りのフラスコを投げつけられてしまうという絶体絶命のピンチに、割れたフラスコに必死で砂をかけて難を逃れようとするのがあまりに原始的な方法で可笑しい上、一緒にいた味方の捜査員2人はすぐに死んでしまうのにバレットだけ助かるというようなご都合主義の描写があったり、犯人の手下が書いた落書きからボツリヌス菌の入ったケースの在り処を割り出そうとするちょっと強引な謎解きがあったりといった場面が興を削いでしまっています。

主犯格の男がサタンバグの入った割れやすいフラスコをそのままポケットに入れて持ち歩くというのも雑な印象を受けてしまい、そもそもサタンバグの効果もどれほどのものなのか実際のところはっきりしないというあいまいな設定なので、観ていてそれほど恐怖が伝わってきません。

ハイライトのヘリコプター内での格闘シーンも製作当時としては迫力のあるものだったのでしょうが、007などのスパイアクション映画でもっと派手で息詰まるようなシーンをいろいろ観てしまっている今となっては、インパクトの弱さは否めないかなといった印象です。

マハリスは端正な二枚目といった雰囲気でバレットを好演しており、探索の陣頭指揮に立つ将軍をダナ・アンドリュースが演じて貫禄を出しています。
また、将軍の娘でバレットの恋人役に「禁断の惑星」で一躍注目されたアン・フランシスが扮して途中バレットと行動を共にしますが、今ひとつ存在感が薄い感じ。スタージェス監督の作品らしく男性メインで話が進むため、女優さんはあまり魅力的に描かれていないですね。

「大草原の小さな家」のオルソンさん役でお馴染みのリチャード・ブルが政府の捜査員の1人キャヴァノー役で出ていて、まだ若くて溌剌とした姿を見せています。

詳細評価

物語
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