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亡霊怪猫屋敷 (1958)

監督
中川信夫
  • みたいムービー 2
  • みたログ 17

3.78 / 評価:9件

納涼怪談とは言えないが・・・

  • osugitosi さん
  • 2011年8月23日 0時28分
  • 閲覧数 494
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

此処のところ涼しくなり、
納涼怪談は似合わなくなりましたが、
中川信夫監督作2本目に行きましょう。

なんと言っても、この作品の興味は
現代編と時代編の2篇からなる点です。

現代がモノクロで、時代劇がカラーというセンスが
素敵です。
現代編のモノクロといってもブルーに色づけされており、
(モノアオと言うべきかな)
独特の雰囲気が出ててクール。
そして現代編とはいえ、50年以上前の作品だから
今見ると、昭和30年代のレトロ映像であり、
よけいにモノアオがぴったりします。

真夜中の病院、停電中で、懐中電灯の灯りだけで
映し出されるドア、階段、運び出される遺体、
標本など、いまの病院にはない不気味な雰囲気。
そこに夜勤してる医師がいて、
「こんな 暗い夜に一人で、この病院に入って、ここまで来る者は
誰なんだ?」とこの医師の心の声がナレーションとして
観てる我々に聴こえます。
冒頭の懐中電灯の灯りは、医師のいる部屋に向かう何者かが
照らしていたのです。その者の足音が
医師の所に近づいてきます。
そして懐中電灯の灯りが医師を照らしました。

何者なのか?
医師は不安にかられた様子。そして、
「幽霊は信じないが、数年前に今と同じような心境にかられたことがある・・」
と、この医師のナレーションが入り、
数年前の回想という形で物語が進んで行くのです。

6年前この医師は妻の病気静養治療のため、
妻の故郷(九州)で開業医を始めました。
しかし、病院、住みかとして借りた屋敷こそが・・・

勘のいい方ならこれで、内容が分かると思います。
医師たちに不気味なこと起きて、
それから、その屋敷の因縁話が、時代劇編として語られる。
さらに現代に戻り、因縁は現代にまで継続してる事が
立証されていく。
題名どおり、猫ちゃんが絡んだ話というのも想像どおりです。

でもこの作品のいいのは、最後にまた冒頭の病院に
戻りまして、オチがある点です。

もちろん詳しくは書けません。

が、単なる怪談にしない点、素晴らしい
と思いましたので、
欠点もありましょうが、☆は5つにします。

さらに医師役の細川俊夫さんのいかにも
知的でおとなしい感じがぴったりで、作品に気品を
与えてます。
細川俊夫さんといってもピンと来ない方もおられましょうが、
70年代後期まで、脇役としてTVなどにも
出られてたので、絶対(40代以上の方は特に)顔を見たら分かると思います。
私としては「光速エスパー」の父親役が印象的です。
(え?なお分かりにくいって?)

あと余談ですが、この作品を見て思い浮かべてしまうのが、
楳図かずおの「黒いねこ面」という漫画です。
あれも猫がからんだ因縁話で、江戸時代の話から
現代に通じる展開でした。
楳図先生は、たぶんこの作品を観てるのではないかな?
プラス「顔のない眼」の要素も入っていて、
子供の頃、気味悪くてなかなか読めない漫画でした。
興味ある方は、これも読んでみるといいのら! グワシ!

詳細評価

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