ここから本文です

殴り込み艦隊 (1960)

監督
島津昇一
  • みたいムービー 8
  • みたログ 8

4.50 / 評価:2件

まさかり担いだ金太郎♪

  • bakeneko さん
  • 2015年7月16日 6時54分
  • 閲覧数 919
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

「零戦黒雲一家」でも南太平洋の愚連航空隊を活写した萱沼洋が、艦艇の戦いを描いた“駆逐艦黒雲一家”の東映による映画化作品で、太平洋戦争を戦った駆逐艦乗り達の団結と死闘を見せながら、軍部上層部の腐敗と第一線で戦った兵士への弔意を浮かび上がらせていきます。

昭和17年のラバウル沖で新機関手として赴任してきたエリート士官の目を通して描かれる“駆逐艦での日々”が、レイテ沖海戦→菊水一号作戦(大和特攻)といった主要海戦を見せ場として展開します。

戦闘機を機関砲で撃ち落し、敵潜水艦を砲弾で撃破し、船舶を魚雷で撃沈するーといった多様な戦法と小型船ならではの機動力で“海戦を駆け巡る:駆逐艦”の活躍を見せる戦闘活劇ですが、(円谷英二らの特撮班が充実していた)東宝と異なり、模型撮影が貧弱なことを補完するために、俳優たちが演技する艦上のアクションを除いて、多くの戦闘&航行シーンを実写のドキュメンタリーアーカイブを切り貼りして活劇を創り上げています。この映像の本物の迫力が海戦を見ごたえのあるものとしていて、魚雷発射&爆雷投下&艦砲射撃&進路急転換…の重量感がドラマ部分と上手く融合しています。

また、駆逐艦の各パートのエキスパート達の“個性あるキャラクター”や豪胆な艦長も魅力的に描かれていて、松本零士の“ザ・コックピット”シリーズや「宇宙戦艦ヤマト」の原型である“戦艦の中の一家”感覚を現出しています(殿山泰司の軍医は間違いなく「宇宙戦艦ヤマト」の佐渡先生のモデルだな)。

悪化する戦況の中で太平洋戦線を転進しつつ、最善を尽くして戦う駆逐艦乗り達の奮闘を活写した娯楽戦争アクションですが、同時に“軍部上層の身勝手ぶり”も見せて、決して“軍隊は国民を守るためにあるのではない”ことも提示している点もお見逃しなく!

ねたばれ?
本作で描かれた様に、帝國海軍でもっとも活躍したのは駆逐艦でした。
戦艦、巡洋艦よりも武装と防御装甲では劣っていましたが、機動力とチームワークを生かした捨て身の戦法がアメリカ軍を翻弄していますし、中盤からは物資輸送や戦闘員の退避収容にも活躍しました。
ミッドウエイ海戦から大和特攻まで全ての主要戦線に参戦したのにも係わらず、神業的な操船&武器操作で多数の敵艦&攻撃機を沈めながら一発の命中弾も受けなかった“雪風”や、   第三次ソロモン海戦で戦艦を含む敵艦隊に単艦で挑み、敵駆逐艦2隻を屠り、1隻を炎上させ、戦艦サウスダコタの電気系統を断ち切り砲戦不能にさせた “綾波”(エヴァンゲリオンのヒロイン名の由来)等、多くのエピソードが残っていますし、撤退作戦ながらアメリカ軍の裏をかいた「キスカ」で描かれた“キスカ島撤退作戦”の指揮官:木村昌福少将も駆逐艦乗りでした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 悲しい
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ