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薮の中の黒猫

mal********

3.0

娘が侍を襲っている間、母は踊っています。

1968年に公開された怪談映画(懐かしい響きですな)です。 戦乱に明け暮れる平安時代中期、落武者達に乱暴され、殺された母と嫁の怨念が黒猫の化身と化し、羅城門に侍を誘い出して生き血をすすって恨みを晴らすという、なんとも日本らしく、そしていかにも怪談という名前にふさわしいストーリー展開です。 もちろん、この妖怪を放置しっぱなしではなく、藪の銀時(やぶのぎんとき)なる侍が大将に退治を命ぜられ羅城門に向かうのですが、この銀時と妖怪にはただならぬ関係が存在しており、銀時は苦境に立たされてしまいます。 近年のホラー映画に慣れた人にとって、本作の展開は静かでスローテンポかもしれませんが、モノクロ映像の迫力プラス、妖怪が整然と地獄に落ちることを受け入れる姿勢が美しく感じます。 静かに怖い映画を御覧になりたい人におススメしたい映画です。

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