大菩薩峠
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(6件)
- rec********
4.0点
昭和生まれの日本人ならだれもが知っている中里介山の長編小説「大菩薩峠」をきちんと知っている日本人は案外少ないかもしれません。 原作は作者の死によって未完成。 過去に稲垣浩、渡辺邦男、内田吐夢、三隅研次、岡本喜八によって映画化され 今回、岡本版を初めて観ました。 脚本が橋本忍だけあって構成が見事。 というより見どころはラストの仲代達也=机竜之介の剣劇立ち回りに尽きます。 本当にこの剣劇のために岡本監督は引っ張っていったんじゃないかなと思うくらい堪能させてくれます。 タランティーノの「キル・ビル」は絶対に藤田敏八の「修羅雪姫」だけが下敷きではない、と断言できます。 本当にあいつは映画界の大泥棒です
- bakeneko
5.0点
ネタバレ斬って斬って斬りまくって…
このレビューにはネタバレが含まれています。 - vel********
5.0点
とある侍が、ひたすら下道街道をまっしぐらに突き進む。出逢う人々の忠告も聞かず、やがて出口が見えなくなる物語。 セリフもほとんど無く、照明を使った演出や、効果音的に使われる和楽器、様々なロケ地で主人公の内面が表現される。場面展開も非常に遅い。そしてその内面は閉鎖的で排他的であるように見える。 仲代の、舞台演劇っぽい怨念じみた殺陣も狂気じみてる。 物語はかなり意味不明(原作もそうらしい)。様々な罪を重ねた主人公は次第に疑心暗鬼になり、スダレに映る人影を斬りはじめる。次第に幽玄な暗黒時代劇の様相を呈してくる。 スターウォーズでいえばアナキン(ダースベイダー)だけを、ひたすら追っかけたような映画。 個人的には切腹より好き。ほとんどアメリカンニューシネマ。
- kam********
5.0点
日本映画史に残る、ダーティヒーロー!机竜之介! 傍若無人!付和雷同!残虐非道!卑劣外道! 幾万の誹謗の言葉でも足りない竜之介! でもでも何故か格好がいいのです! 圧倒的に強くてナイーブで母性本能をくすぐる危ういさ はある意味男の理想像なのですね 仲代達也34歳、岡本喜八42歳! 希有の人達が魅せる、絶人の域の役者魂と監督魂が炸裂する の本映画史上「至宝」と言っていい映画を見逃してはいけません!( ̄ヘ ̄)/
- tak********
4.0点
孤高のダークヒーロー机竜之助。 色んな役者が演じたけど、仲代達矢はまさにハマり役。 この手の正気じゃない不気味な役はほんと上手い。 開始早々に嫌悪感を感じさせるのはさすが。 「切腹」のラストの殺陣も史上に残るが、 この作品のラストの殺陣もそれ以上じゃないだろか。 とにかく圧巻。一見の価値あり。 どの作品もそうだが、 三船と仲代、両雄が絡むシーンは、 まさにこの二人だけが醸し出せる緊張感が凄い。 ただ、脚本は非常に中途半端。 原作の第一部のみの映画化とはいえ、 この投げっ放しは酷すぎる。 あのラストを見る限り続編を作る気があったとは思えないが…。 西村晃なんかイイ味出してたのに勿体無い。
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