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四谷怪談 (1959)

監督
三隅研次
  • みたいムービー 4
  • みたログ 28

3.57 / 評価:7件

優しき伊右衛門運命に翻弄される。

  • pin***** さん
  • 2009年8月28日 5時10分
  • 閲覧数 290
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

天下の二枚目俳優、長谷川一夫が民谷伊右衛門を演じているだけあって、伊右衛門を悪人とは描いていません。

お岩との関係も、互いに惚れあって一緒になった、いわば恋仲の夫婦として描かれています。

ただ、伊右衛門は世に失望した浪人、清廉ではあるけれど、少しばかり癇が強く、すねた性格に描かれてはいますが。

小平はお岩を慕う下働の男として登場し、戸板にくくられます。

伊右衛門は運命の糸と悪い朋輩にそそのかされて、図らずもお岩の恨みをかうようなことになってしまいます。

お梅との関係も、けして伊右衛門から望んだものではなく、最後までお岩への思いを抱いたまま、死んでいきます。

その他にも、按摩宅悦が、気のいい好人物として描かれているなど、主演の長谷川一夫にあわせたのか、この内容だから長谷川一夫にしたのか、かなりの改変がなされています。

高松英郎演ずるところの直助権兵衛は、町のチンピラという風情ですが、この人物の性格はほぼ原作どおりに描かれているのではないでしょうか。

僕が最初に四谷怪談に関連したものを読んだのは、京極夏彦の『嗤う伊右衛門』だったので、伊右衛門に対する感情はそう悪くありません。

そのせいか、このかなり脚色された『四谷怪談』もすんなり受け入れることが出来ましたた。

『四谷怪談』を悪人伊右衛門とお岩の恨みの物語と見るよりも、運命に翻弄される二人と見るならば、この脚色は成功だったと思います。

ややきれいにまとまりすぎているきらいはありますが、これはこれで美しい四谷怪談として見ることが出来るのではないでしょうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • 不気味
  • 恐怖
  • 切ない
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