黒蜥蜴
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(18件)

ゴージャス20.0%ロマンチック12.7%セクシー9.1%不気味9.1%不思議7.3%

  • mit********

    4.0

    三島由紀夫が特別出演した耽美的カルト映画

    原作は、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズの一編を三島由紀夫が戯曲にしたもの。 この作品は、基本的に伝説の「シスターボーイ」美輪明宏を観る映画なので当然社会性や思想性などの類はゼロですが、そこは、三島由紀夫+深作欣二ですから単なる探偵映画には終わらず、乱歩のエログロ猟奇趣味に耽美的かつ退廃的な味付けを施した カルト・ムービーに仕上がっていました。 シャンソン「メケメケ」や自ら作詞作曲した労働歌「ヨイトマケの唄」でスターになった美輪明宏は、当時32歳。映画への出演経験も多いせいか、歌手にしてはなかなかの演技力です。 美貌の女盗賊黒蜥蜴に扮した美輪は、江波杏子に夏木マリと金井克子(特に髪型)を混ぜたような感じで、妖艶な美しさを感じさせます。黒蜥蜴が男に化ける短いシーンがあるのですが、三輪の男装?姿も逆「宝塚歌劇」のような凛々しさがあって魅力的です。 歌舞伎でもそうですが、いくら厚化粧で入念に女装しても、はしばしで「男」が出てしまい興ざめすることが多いのです。しかし、「黒蜥蜴」はそうした違和感があまりなく、最後まで観ることができました。 木村功の明智小五郎が意外にはまり役で、こんな芝居も出来るんだとちょっと感心。ラストはそれまでと打って変わって急にしんみりした抒情的なシーンになるのですが、このあたりは木村功の独壇場。こういう演技をやらせるとさすがにうまいです。 松岡きっこ演じる、黒蜥蜴に誘拐される深窓の令嬢役も清楚な感じでよかったです。 この映画の耽美的・退廃的味付けに大いに貢献しているのが、タイトルバックをはじめ随所に出てくるビアズレーのイラスト。 映画の中にも明らかにビアズレーの「サロメ」を意識した構図が観られます。 僅か25歳で夭折したオーブリー・ビアズレーは、世紀末ヴィクトリア朝美術を代表する挿絵画家で、日本の画家やイラストレーターにも大きな影響を与えました。 最近はそれほどでもありませんが、特にこの映画が作られた1960年代末頃の日本ではカルト的人気があり、高価なビアズレー画集や澁澤龍彦の 「ビアズレー 美神の館」などの関連書籍が何冊も出版されていました。 この映画の特別ゲストが、最近、没後50年で再び関心が高まっている三島由紀夫。 黒蜥蜴が剥製人形にされた男にキスする問題のシーンに出演。当時、美輪とただならぬ関係にあったと言われる三島 が (一方的に美輪を好きだったという説もあり) 、熱望してその人形役をやらせてもらったとの事。 まさしく美女と野獣の構図で、この映画の中で最も猟奇的かつ退廃的シーンであることは間違いないものの、撮影がいまいちである事と苦虫を噛みつぶしたような三島の顔が邪魔をして、残念ながら「耽美的領域」まで達しきれていない印象。 三輪が人形の説明をしている間、瞬きもせずじっと静止しているのはさぞかし大変だったことでしょう。 「黒蜥蜴」で自らのマッチョな肉体を披露した極右ナショナリスト三島由紀夫は、この映画の2年後、自衛隊市ヶ谷駐屯地でクーデターを呼びかけた末に割腹自殺するという衝撃的な事件を起こすのですが、それはまた別の話。 なお、「黒蜥蜴」は、1962年の井上梅次監督作が最初の映画化。 京マチ子の黒蜥蜴もぜひ観てみたいものです。

  • tatitukusumaegam

    5.0

    美に酔いしれるー……

    『実名である丸山明宏さんとしてヒロイン役演じた美輪明宏さんの黒蜥蜴の美しいこと…もし安らぎの道をご覧になさっている方がこの作品を観たことがないなら是非ご覧になってくださいな。 また明智小五郎演じる方は、七人の侍の一番若い侍の方ですわ。』 ……なんて品のある話し方で人に勧めてみたいものです。ただの女泥棒の自滅の話と思うか美の傑作と思うかは貴方次第……私はもちろん後者です。

  • pip********

    2.0

    まるでミッツマングローブ

    次見る予定の映画まで2時間空いたので、つなぎで見た。 かなりフィルムが痛んでいる。失われたシーンも何か所かある模様。 きっとフィルムが一本しか現存してなかったんでしょうね。 1968年って比較的新しいのに、保存してないなんて、文化遺産を残すという意識が無かったんでしょうね。 作品の出来としては、天地茂シリーズと似たり寄ったりで、特に名作と呼べるほどではなかった。 ただ、出演者がとても珍しく、歴史的価値はある作品。 つい最近、七人の侍を見たばかりで、木村功老けたなっと思ったり、美輪明宏はどう見てもミッツマングローブみたいだったり、驚きだったのは松岡きっこの深窓の令嬢役。こんな役やってたんだね。

  • gus********

    5.0

    美しき黒蜥蜴だワ 

    この映画、ずっと見たいと思っていました。 江戸川乱歩モトネタ、美輪明宏主演に、三島由紀夫原作戯曲 三島自らも出てるということで、もぅ見たかったんです。 美輪☆黒蜥蜴、いいですねー。 耽美です。(*´▽`*) ぞくぞくしました。 男装?の美輪さん、特にお綺麗でしたわ。 非現実感が何とも言えず、魅力的でした。 セピアっぽい、柔らかで、ほわほわっと した感じの映像に、しばし浮世の憂さを 忘れ、映画の世界に没頭しました。 深作監督作品はほとんど見たことがありませんが サム・ペキンパー監督のような、ワイルドなイメージ があって、このような昭和耽美レトロな映画も 制作されていたのか、とちょっと驚きました。 ストーリーは、単純で どちらかというと、グラス片手に 画を味わうって感じでしょうか。(;'∀')/ そして、メイン目的の三島出演シーンですが。 そうきましたか!?エエッー!!でした。 まぁ、写真家の細江さんの薔薇写真見てました (知ってました)から、お茶目なところも おアリかと思ってましたが、まさか美輪さんと…。 サービス精神に溢れてますね。 美輪さんや三島さんに興味ない人にとっては、 どうってことない映画かもしれませんが。 私のまったくの個人的な趣向で、☆5つとしました。 ごちそうさまでした。 赤ワインと黒毛和牛を味わった気分になりました。 (じっさいは、お茶だけ、で見てましたが。(;´∀`))

  • fan********

    5.0

    丸山明宏さんの美しさ

    若い丸山明宏さんの美しさが際立つ作品だと思いました。 性別を超えたその美しさは圧巻です。 ストーリーもなかなか面白く挿入曲もセンスを感じさせられました。 私は動画サイトでこの作品を見たのですが、何回も見たいと思える作品だと思います。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
黒蜥蜴

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル