ここから本文です

男組 (1975)

監督
内藤誠
  • みたいムービー 1
  • みたログ 1

3.00 / 評価:2件

男闘呼組じゃないヨ 念のため・・・

  • osugitosi さん
  • 2013年5月11日 15時08分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ご存知の方も多いでしょうが、1970年代中盤に人気の
コミックの映画化であります。

権力と暴力に支配された高校。
それに立ち向かい、平和な?学校に戻すため
少年院から送られてきた男・・

今考えるとありえない設定。
学校崩壊とか体罰とかの教育的な論点以前の問題でしょう。
今でなくても(70年代であっても)あり得る訳がない・・

しかし、あの頃は、もしかしてあり得る?
と思っていたのだから、今考えるとすごい。

閉ざされた世界であった学校。
今のようにマスコミがいちいち報道しなかったし、
今の親みたいにいちいち文句言うことはすくなかった。

よって、こんな設定の作品だが、真っ向荒唐無稽と
馬鹿にされる事はなかったのです。
しかも真面目というか、ピュアな世界でした。

といううことで、それを映画化した、この作品ですが、
当時は知ったたが、見る気はなかったです。
(このころは洋画に目覚めて、ちゃちな邦画は馬鹿にしてた)

で、あらためて今の目で見ますと、
やっぱり、ちゃちであります。
さらに、少年誌の劇画の原作ということで
観客ターゲットも中高生であります。
よって東映としても、やくざ映画のジュニア版みたいで
刺激的な描写(特にエロ)は避けており、
世界感が広がらず、
所詮子ども達のお遊び?
という感が先行してしまい。
同じ高校が舞台でも、
大人向けに制作された「恐怖女子高校」などのような
カタルシスが味わえません。
中途半端な印象ということです。

とはいえ、今や私も心の余裕が出ております。
突っ込み所を楽しむことが出来るようなりました。
何よりも80分足らずという上映時間がうれしい。
長時間のDVD鑑賞は、もはや疲れる歳頃ですから・・・

主人公が少年院の護送車で登校(しかも手錠して)というのが
凄いし、その主人公を入学させたのが校長(しかも室田日出男)というのも
今のマスコミならなんて書く?と突っ込みたいし、
少年院の看守を演じるのが、野呂圭介というのも凄い!
(若い人には分かるまい)

学校内に神竜組という看板のある教室?があって、
日本刀をもったボスの高校生がいるというのも
今の感覚ではギャグとしか思えない。
その神竜が、失敗した部下の額に日本刀で「犬」という字を切り刻む。
ここまでくるとこんな高校生いるか!と突っ込むほうがどうかしてる感覚だ。
さらにこの犬と傷つけられた高校生が
腕を折られると、鋼鉄の腕をくっつけて登場。
しかも教室で日本酒一升瓶飲みまくり。
ここは、原作に登場したシーンですが、
当時の読者は、こんな奴うちの学校にいてほしくない。
と恐れるばかり・・・
突っ込む事をしらないピュアな高校生が多かったのか?

あと、原作とおりか記憶にないが、
ナチの親衛隊コスプレの連中と格闘し、
そこへバイクの助っ人(スターにしきのあきら)が乱入したり、
首を180度ねじられ、エクソシスト状態になった敵側の高校生が
次に出てきたときはなんでもなかったり、
野呂圭介が最後にアノ看板を持って「ドッキリ大成功!」と
登場するのではないか?とドキドキしてしまうようなシーンの連続!

さらに、正義感のある生徒会長役が「仮面ライダーアマゾン」の人だったり
神竜組の女子高生のなかにベルスターの人がいたり、
もう一般人には分からない楽しみ方もでき、
あっという間に終わったので、悪い点はつけませんよ。

このように映画としてはユルユルなので、
突っ込みしやすいが、
先にも書いたとおり、原作はこんな設定であろうと
本当に、真剣に、真面目に展開するので、当時は
引き込まれた(もっとも今見るとどうか分からんが)。

その要因として、作画の池上遼一の力量があったのでしょう。
繊細さもあり、迫力もある作風。
この作品から頭角を現し、今や平成の絵師といわれてます。

60年代後半に雑誌で、この方の作品を読んだ事ありますが、
絵柄も違っており、決して上手い絵ではなかった(吸血鬼ものだった)

その後1970年になり、
かの「スパイダーマン」の日本版の作画を担当。

たぶんアメコミのデッサンなど勉強されたのでしょう。
徐々に上手くなっていかれたのを覚えています。

その後がこの「男組」というわけです。

話が映画より劇画のほうへ行ってしまいましたが、
やっぱし劇画の実写化は別物であり、
納得いけるものは少ないということです。

ただし、主人公を演じた星正人は
池上遼一の描く人物に雰囲気が近く、
ヴィジュアル的にも悪くないことは特筆します。
その後、テレビにも出てたが、消えて行ったのが残念です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ