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怪談累が渕 (1957)

監督
中川信夫
  • みたいムービー 1
  • みたログ 14

3.57 / 評価:7件

お盆は怪談で・・・

  • osugitosi さん
  • 2011年8月16日 1時09分
  • 閲覧数 584
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

暑いこの時期は昨年に続き、
怪談映画を見ましょう。

「累が渕」とありますが、
DVDタイトルと本編冒頭は「かさねが渕」とひらがな表記です。
でも当時のポスターは「累が渕」となってます。
どちらが正しいのか?これも怪談だ?

で、本作は新東宝、中川信夫監督の怪談映画第1作目とのこと。
この作品の後の「東海道四谷怪談」と比べると
やはり劣ってしまう感じですが、
興味深く拝見しました。

2007年の「怪談」(中田秀夫監督版)を観てたので、
同じ原作ということで、比較する楽しみがあります。

こちら1957年版は、主人公らの親の因縁話から描かれており、
いかにも親の因果が子に報い・・・
という部分が強調された作品になってます。
(脚本がなんと川内康範先生)
そして、モテモテの主人公新三の女性遍歴は
2007年版では、黒木瞳から井上真央、麻生久美子に木村多江
瀬戸朝香と続きましたが、
この作品では、
黒木瞳と井上真央に相当する2名で終わり。

そして、新版の尾上菊之介は自分の意思で悪事を重ねる
感じでしたが、
この57年版では、主人公の新三は優柔不断であり、
因果話とは別に悪事を企む浪人が登場する点も違います。
この浪人をまだ若い丹波哲郎大先生が演じてるところに
価値があります。
結局、親子の因縁話もこの悪の根源みたい人物によって、
吹き飛んでしまいます。
この浪人を倒すことが幽霊の目的となってしまいます。
よくも悪くも、さすが丹波先生としか言いようがありません。

あ、新版ばかり女優名を挙げましたが、
こちらも書いておかないと。
新版の黒木瞳の役に相当する三味線の師匠に
若杉嘉津子さん。
ご存知、「東海道四谷怪談」のお岩さん役の方。
色っぽさは新版以上。
幽霊になった後のメイクもグロいです。

そして、新版の井上真央に相当する
お久には、北沢典子さん。
この頃の新東宝作品にはよく出てます。
お岩さんの妹、お袖さんも彼女でした。
小柄で、声もお顔も可愛らしい・・・
今の若い方たちが観てもそう思うはずです。

ちなみに尾上菊之介が演じた主人公?に相当する
新三役の人は和田孝という人で、私はよく知りません。
でも気弱な2枚目ということで適役です。

ということで、
同じ題材の作品を新旧比較する見方をしてまいりました。
それも映画の楽しみ方だと思います。
ちなみに「累が渕」は大映版(1960年と1970年)もあり、
それらも観ていればもっと興味深い比較ができたでしょう。

それにしても怪談というのは、
因果応報、悪いことをしたら
報いが来ますよという
教訓が根本にあると思います。
恐いというより哀れで悲しい物語・・・
むやみやたらに殺されたり
呪われたりする(特に最近の)ホラーとは
違うのはその辺だと思います。

子供の頃は恐くて観れなかった
怪談ものですが、今見ると恐くなくて
ドラマ的な部分に惹かれてしまいます。


で、今年の怪談特集は中川信夫監督作で
あと2本くらいやる予定です。
(昔ながらの納涼怪談3本立にあやかって)
お楽しみにww

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