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十七人の忍者

bakeneko

5.0

ネタバレ忍者稼業ってブラック企業だなあ~

時代劇作家の池宮彰一郎がまだ脚本家:池上金男だった頃の才気溢れる脚本が光る-“集団抗争時代劇”で、 2大将軍秀忠が亡くなりつつある数日間の、家光vs.駿河大納言忠長(家光の弟)の三代将軍継承争いに絡んで、 忠長が秘かに集めた外様大名の謀反の連判状を入手して、家光に家督を継がせるべく、難攻不落の駿府城に潜入して2日3晩以内に密書を盗み出す使命を帯びた- 伊賀忍者17人vs防衛アドバイザーとして雇われた根来忍者参謀が指揮する数百人の御家人の知恵比べ+アクションが繰り広げられます。 「ナバロンの要塞」を参考にしたと作者が語っている様に、敵地潜入してからは二転三転する状況から目が離せない展開となっていて、忍者達も超人ではなくて“熟練したプロフェッショナル”として、現実的な能力と小道具&作戦で勝負していきます。 そして、翌年に作られる「忍者狩り」と同様に、防衛側の忍者は近衛十四郎が熱演していて、伊賀の首領:大友柳太朗との顔芸対決を見せてくれます。 実際の城の石垣を登っていくアクションや味方も欺く知略戦などに、「ナバロンの要塞」の影響も色濃く出ていますが その一方で、連判状を手に入れる方法について-“特に方策は無い!相手側をかく乱して出方を探ってみたのだ!”―と嘯いて、戦力の半数を消費する伊賀忍者側のブラック企業ぶりも突っ込みどころで、最終的に敵失で何とかなったけれど“行き当たりばったりの吶喊作戦?”に、“やはり体育会系は頭が…”と納得させられる映画でもあります(御免なさい)。 いろいろと突っ込みどころはありますが、“不可能に挑む忍者集団の奮戦”を、“どうやって盗み出すんだろう?”と興味深々で見つめる“アクション+頭脳戦”時代劇で、“闇凧”などの珍しい忍者道具も活写されていますよ! ねたばれ? ああっ,水に飛び込んだら連判状が!

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