最後にはやはり泣かせてくれます.。
- bakeneko さん
- 2009年7月17日 16時18分
- 閲覧数 207
- 役立ち度 5
- 総合評価
しかし上手い脚本だなあ。
本作のテーマは2つあって、一つは“伊右衛門の苦悩”、もう一つは“悪役の元盗賊のピカレスク&破滅”で、終盤見事な融合を見せてくれます。田中絹代、上原謙、山根壽子、佐田啓二、滝沢修、宇野重吉、杉村春子、飯田蝶子、加藤嘉らの演技を観ているだけでも飽きない、役者の凄さを感じさせる作品でもあります(特に、田中絹代の名演は“女の情念の優しさと美しさ+α”を見せて圧巻であります)。そして、豊かな情感に満ちた演出で、物語の芯にはしっかりと“美しいもの”を見せて、最後に観る者を感動させてくれるのであります。
悲劇を中心としたダイナミックなドラマでありますが、“エロ&グロ”は皆無の格調高い作品ですので、全世代的に楽しめると思いますが、“四谷怪談”の物語&劇の予習は必要だと思います(その際は、中川信夫:新東宝版「東海道四谷怪談」で!(こっちはスタンダードに怖いですよ~)。
ねたばれ?
クライマックスのスペクタクルシーンは、他の映画では観たこともない驚愕の映像です(良く制御出来たなあ&誰も怪我しなかったのかしら?)。
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