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四谷怪談 後篇 (1949)

監督
木下恵介
  • みたいムービー 1
  • みたログ 16

3.80 / 評価:5件

エログロに頼らずも因果応報の愛憎劇

  • kor***** さん
  • 2014年2月11日 18時02分
  • 閲覧数 295
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

前半部分に続けての投稿となります。

いきなり“絶賛”から入らせていただきますが、木下恵介監督は喜劇や抒情的な物語だけではなく、先日観賞した『笛吹川』など、カラー映画が普及している中であえてモノクロの作品を撮ったりするなど、革新的でアートな個性溢れる作品も追及していた名監督だと改めて感じたのです。(日本初のカラー長編『カルメン故郷に帰る』を撮った後に白黒を撮るというのがまた粋♪)

前編後編と分かれる本作でも四谷怪談というポピュラーな怪談話の中で、回想シーンとして仲睦まじい頃の相合傘や、桜が舞い散るあぜ道を幸せそうに寄り添って歩くシーンなど挿むことによって、エログロに頼らずも因果応報の愛憎劇を作り出してしまうから凄い。そしてお岩さんが化けて出てこない所がまたこれ新鮮。

オーケストラのテンポある音楽が絶妙にマッチしており、ラストの炎上シーンでは本当に燃えているセットで作り手も演じ手も渾身の撮影には驚愕してしまいました。これまた重要なアイテムである「戸板」をひっくり返すことはなく、ストーリーの邪魔にならないシーンで戸板をさりげな強調しているなど細部に至るところまでこだわった演出でありました。

歌舞伎俳優の市川海老蔵×三池崇史監督が四谷怪談に挑戦するとのことですが、本作以上の斬新さはきっとないだろうな~と思ってしまうも、心の隅では期待しております。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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