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死の十字路 (1956)

監督
井上梅次
  • みたいムービー 2
  • みたログ 15

3.40 / 評価:5件

交錯する運命は...

  • bakeneko さん
  • 2011年6月14日 11時34分
  • 閲覧数 725
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

江戸川乱歩の原作を井上梅次が映像化した、脚本の“仕掛け”の上手さ&演出の的確さ&豪華実力派キャストも嬉しい推理サスペンスの傑作であります。


え~。推理映画と言うのは他のジャンルの作品よりも観客の“お話の創意性”への要求のハードルが高くって、
観客が予想した様に話が決着すると、“もっと頭を使えよ!”となりますし、
だからといって高度に専門的な知識がいるトリックを用いたり、現実的な推理からあまり逸脱する特異な展開にすると、“そんなのフェアじゃないよ~”と憤慨されるのであります。
そして、小説の場合はレトリックや文章構成等の“文章から読者が情景を想像する際に”仕掛けを入れ込むことが出来ますが、
全てを明白に見せなければならない映画の場合は、観客に機嫌よく“あー気が付かなかった、一本取られた!”と喝采させる“ネタ隠し技法”の匙加減はとても難しいものがあります。それでも稀に「サスぺリア2」、「情婦」、「悪魔のような女」、「太陽がいっぱい」の様な映画ならではの特徴を生かした傑作が出来るので、観客は稀有な完成度を期待して映画館に足を運ぶのであります。
本作は、純然たる推理と言うよりはサスペンスの分野の映画ですが、偶然とアクシデントによって変化する状況の緊迫感にグイグイ引き込まれますし、登場人物の心理的造形や小道具の使い方の見事な“仕掛け”に心地よく引っ掛けられて“そうだったのか!”と膝を打つ見事な出来栄えになっています。肝となるシーンの見せ方もフェアなもので、観客が忘れたころにきちんと整合性を持って語られて、パズルのピースが嵌まる快感が楽しめます。
そして、登場俳優も豪華で、三国連太郎、大坂志郎、新玉三千代♡、芦川いづみ♡、山岡久乃(怪演!)、安部徹、澤村国太郎らが頑張っています。

犯罪遂行者の立場での焦りと恐怖感を現実的に感じさせつつ、フェアな推理も楽しめる全年齢的にお勧めの娯楽作であります。



ねたばれ?
原作は、皆読んでいた懐かしの“ポプラ社 少年探偵シリーズに、”死の十字路 少年探偵39“として納められています(流石に筋をすっかり忘れてました)。

詳細評価

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