屋根裏の散歩者
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(7件)
- sur********
2.0点
妖しげな世界観や、淫靡なヘンタイ嗜好を、光と陰、色彩で見事に表現しており美しい。 さすがは実相寺監督といったところか。 しかし一方で、“物語”の部分が上手く表現出来ていない。 犯人の郷田(三上博史)が、“犯罪”へと魅せられていく過程であったり、被害者殺害に至る心理描写であったり、犯人の人物像に対する肉付けが薄い。 なので、唐突に殺人が始まるから物語に引き込まれない。 また、屋根裏から覗き見る他人の生活が、極端に“異常・異質・性的”なものに特化されているのも不自然である。 いわゆる“エログロナンセンス”に特化したのだろうが、途中、単なる成人映画にしか見えない、安直なシーンが多くて退屈した。 どうせなら、普段は“良識人”たちの、異常な“二面性”をもっと表現したり、明智(嶋田久作)の人物像も掘り下げたりと、全般的にそれぞれのキャラ設定をもう少し立たせた方が良かったと思う、冗長なシーンの代わりに。 他の監督の『屋根裏』は未視聴のため比較は出来ないが、それでも完成度はこの実相寺版は高い方であろうと思う。 映像に関しては、素晴らしい作品である。
- vez********
2.0点
ひょんなことから自分が住む下宿屋の屋根裏を徘徊することになった一人の男。 他の下宿人の日常を覗いたり、周到な(?)殺人計画を実行したり…。 それは果たして完全犯罪に終わったのか。 物語として幻想的な世界なのですが、観おわったあとに心に残るような、作品としての「主張」のようなものが、もっとあっても良かったように思います。 [年月日不詳 レンタルDVD鑑賞]
- tak********
3.0点
映像は大正~昭和初期のいわゆる「エログロナンセンス」の表現に徹してある。 主人公の住んでいる下宿の住人は、皆がそれぞれ人には言えない秘密があり、 または強烈に偏った性癖を持っている。いわば変態である 万華鏡のような華やかさがこの作品にはある。 奇才、実相寺昭雄の演出と江戸川乱歩の世界感がぴったりと合っていると思う。 嶋田久作のボソボソと喋り、神出鬼没な明智小五郎もよかった。
- ctr********
4.0点
原作は短編なので、どんな映画なのだろう? と思って見た。 ストーリーも舞台も、ほぼ原作どうり。 “原作では省略されていた住人の生態”を描いて いた分、長くなっていた。 嶋田久作の明智小五郎は、それまでのイメージと 違って結構良かったと思う。
- dor********
5.0点
テンションをあまり上げなくてもいいのに、見応えがあって、久しぶりに「楽しんで見れた作品」です。役者や背景など全部がしっくりきていて、上品さを匂わせてくれました。
スタッフ・キャスト
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