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人でなしの恋 (1995)

監督
松浦雅子
  • みたいムービー 8
  • みたログ 48

3.50 / 評価:14件

阿部寛にこの作品で注目したんだった!

  • nqb******** さん
  • 2014年9月11日 6時34分
  • 閲覧数 1435
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作 江戸川乱歩
監督・脚色 松浦雅子 
出演 羽田美智子、阿部寛
95松竹・バンダイビジュアル

 いや、これは拾いものでした。好きだなぁ、こういうの。データが全くないんですけれど、この松浦雅子監督というのはこれがデビュー作ということらしいですが、なかなかに侮れない才能だと感じさせられました。

 まず、映画全体に流れるトーンというか、雰囲気が素晴らしい。「乱歩の映画」っていうことがヒシヒシと伝わってきますもん。それはなんというか、ハリウッドの作る映画のアプローチとは全く次元が違いますね。そう、流れている時間がすでに異なっているんです。ハリウッド映画のテンポや決まり切った展開に最近、ちょっと食傷気味なんだぁ、という方には新鮮な味わいではないかと思います。(洋画好きな人は邦画は見ないよーんという人が多いみたいですけど)

 羽田美智子が綺麗だし、着ている着物のデザインも凝ってますねぇ。ビジュアル的には観るべきものが多いように感じました。二度三度と観るとまた違った発見があるかもしれません。
 非常に「静」の映画で、見終わった直後の感想としては、どこかに「動」が欲しいなぁと思いました。それにワン・アイディアで最後まで引っぱる演出はあまりにストレート過ぎてどこかで驚かせてくれないと予測通りでものたんないかなぁ…と感じたのも確かです。

 しかしよく考えてみると、この「観客の予測どうりに物語を展開する」ことこそがこの監督の狙いだったんでは?と思えなくもありません。下手なクライマックスの衝撃的シーンを挿入することによって、映画全体のトーンが損なわれるのを嫌ったのではないかと思うのです。映画を観るという行為をちょっと長いスパンで考えてみると、細かいストーリー展開なんてのは結構忘れちゃうもんなんですよね。オイラを含め普通の人は(^^;)結局何年も経ってから思い出すのは、どういう印象の映画だったかです。暗い話とか、泣ける映画とか、とにかく面白かった映画だったとか…。

 そう考えてみるとこの映画のストーリーがきわめて単純なことの意味が分かってきます。何年か後になって振り返ったとき人々の記憶に鮮明に残る映画を撮りたかったのではないでしょうか?人々の記憶の中で、いっさい奇を衒わない物語が発酵していくのを密やかに待っているかのような、「人でなしの恋」ってどういう映画だったけ?と人々がその記憶を紐解いたときに豊穣な香りを発するような…巧妙な作りの映画だと感じました。(うーん、褒めすぎてるな(^^;))

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