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飛ぶ夢をしばらく見ない

3.0

ネタバレ女版ベンジャミンバトンみたいな

67点 金沢でケガをして入院した先の病院で、主人公田浦は67歳のくすんだ女、睦子と出会う。 退院して東京に戻った田浦は睦子に再会するが、その姿は40代の美人になっていて、次に再会するときにはさらに睦子は若返っている。 そんなふうに急速に若返っていくなか、田浦と睦子は恋人関係になっていき、近いうちに訪れるだろう若返りすぎた先にある死を嘆く。 そんな感じのストーリーで、ロリコンオヤジのエロ妄想のようにもみえる映画。 なぜ若返っていくのか、その説明は一切ない。 しいて言うなら、望まぬ青春時代をおくり、金の亡者のような男と望まぬ結婚をし、自分の人生をやり直したいと絶望した睦子の起こした奇跡みたいなもの。 長年におよぶストレスから荒みきったようにみえた67歳の睦子が若返り、美貌を取り戻し美しい若者としてはっちゃける姿には哀しさを感じた。 ただ、エロ妄想のような展開に時々ついていけなくなる。 睦子が横須賀で拳銃を購入して田浦に向けたりするが、拳銃がでてきたと同時に静かに湿ったような映画の基調が乱されてしまったように思う。 それを街中で何度も撃つシーンは、さらに映画の雰囲気を壊しているように感じた。 とくにそのあと拳銃が重要なアイテムとしてストーリーに関わってくるわけじゃないし、拳銃はいらなかった。 十代で睦子の若返りがストップしたようなシーンがあるのに、その伏線を完全に無視しててなかったことにされてるから、子供となった睦子と再会するラストシーンには、すんなりと入っていけなかった。

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