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陽炎座 (1981)

監督
鈴木清順
  • みたいムービー 32
  • みたログ 306

3.56 / 評価:84件

“ほおずきの鳴らし方“って知ってる?

  • bakeneko さん
  • 2012年2月2日 16時00分
  • 閲覧数 905
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

子供が出鱈目に致しますので取留めは御座いませんよ(原作より―子供芝居の女将の台詞)。
泉鏡花の“陽炎座”に想を得た、鈴木清順の“大正ロマン”の2作目で、3部作中最も弾けた作品となっています。

泉鏡花の原作は凝った仕掛けの短編で、主人公が遭遇する“不思議な子供芝居とその観客の女性”が芝居の内外で共鳴していくうちに、“幻惑的な周囲現象のからくり”が次第に明らかになっていく夢幻的な伝奇ミステリーでありますが、
本映画では、主人公:松崎春狐と“子供芝居”という設定、ヒロインの名前の“品子”と“お稲”、そして“死と生との曖昧さ”のみを残して、自由自在にオリジナルな幻想流転で振り回してくれます。
“女の魂のほおずき”も、恋愛思慕も、2人の女性の陰陽の重複も、猥雑な人形も、嫉妬深い通人亭主も、老婆も旅芸人も皆全て映画オリジナルの設定ですし、
名台詞“三度びお会いして、四度目の逢瀬は恋になります”も原典には無いのであります。
それでいて、いかにも泉鏡花的な“夢幻万華鏡”を魅せてくれる作品で、
多くの象徴的なシーンと鮮烈な色彩が想起する“インパクトと郷愁”に加えて、
“個々のシークエンスでのドラマは理路整然としているのだが、その次の展開が取りとめなく飛躍する”=“夢を見ているかのような”飛翔感覚とパノラマの様に絢爛豪華な舞台的流転に、理性ではなく感覚で魂を揺さぶられる映画となっています。
女性の美しさ、チャールストンダンス、水と船、樽と浮遊、紅と藍...等、(それまでの劇映画では物語性が壊れない様に遠慮して挿入していた?)清順感覚と美学の洪水に身を任せて彷徨う作品で、物語の筋を追うことは諦めて、縁日の出し物の様な“華やかで、妖しくて、猥雑で、怖くて、綺麗で、懐かしい”白昼夢に浸りましょう。

ねたばれ?
金髪で丸髷&碧い目って猫っぽくて萌えるな~♡

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