さらば箱舟
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(9件)

不思議20.0%ファンタジー20.0%不気味15.0%セクシー10.0%絶望的10.0%

  • ookinaharukochan

    4.0

    さらばスバル座

    スバル座閉館のメモリアル上映で本作を観てきました。 有楽町駅前の由緒正しい映画館で、寺山のこういう作品が上映されていたということを思うと感慨深い・・・ 昔はここらに有楽シネマというちっちゃい映画館があって、ATG映画を上映していたっけ・・・ さておき。 数十年ぶりに本作を見たのですが、昔観た時とずいぶんイメージ違いました。 なんかもうちょっとファンタジー要素があったような気がしていたのですが、わりあいと日本の風土的な物語が中心。 寒村的な感じというより、ちょっと湿気の多い、どこか南っぽい感じ。 それでいて「本家」と「分家」の格差的な閉鎖的な世界が繰り広げられる。 観てから何年か経ってからガルシア・マルケスの「百年の孤独」が原作と知ったのですが、原作のユーモアというか、ペーソスみたいな空気感はあまりなくて、たしかに作者が認めなかったというのもわからなくはない。 とはいえ、柱時計を集めて埋めるシーン、名前を忘れないように紙に書いてあちこちに貼るシーン、大きな穴がこの世とあの世をつないでいて、郵便屋さんが手紙を配達(?)しているシーン、いとこ同士の婚姻を阻む貞操帯、えんえん歩いて逃げ出したはずの村にいつのまにか戻ってきている設定、途中ではさまれる暗黒舞踏など、シュールな設定はマルケス的でもあり、寺山的でもあり・・・いろんなものがごちゃまぜに詰め込まれていて、解釈不可能。 あらためて「さらば箱舟」というタイトルの意味について考えさせられました。 それにしても、小川真由美のざんぎり頭とむっちりボディ、当時いくつだったのかわからないけど妖艶とあどけなさが入り混じった色気・・・高橋ひとみのまさに「妖精」!な可憐な美しさ・・・ 三上博史も、初々しかったね〜・・・ 山崎努や原田芳雄、こういう癖のある俳優さんは最近少なくなったな〜と思います。 まさに天然記念物のような作品をスクリーンで見られたことは至福の極み。 スバル座さん、長いことありがとう!!! まだメモリアル上映は今月いっぱい続くので、ぜひみなさんも足を運んでほしいです。 ↑と書いたのですが、20日までだったのですね・・・改めてありがとう、そしてさよならスバル座。

  • bar********

    4.0

    味付けが濃すぎる作品

    さらば箱舟。『書を捨てよ街へ出よう』、『田園に死す』は大好きだったのに、こっちはぜんぜんピンと来なかったのは何故だろう。彼の因習的な風景描写は非常に説得力があって、独特の魅力がある。しかしこの『さらば箱舟』は、臭みがすごくって好きになれなかった。上二作は絶妙なおかしみや軽快さがあった。しかしこの作品にはそれがあまり見られない。 彼の詩情が、重たいストーリーに潰されて呼吸できなくなっているように見える。やっぱり一本ハッキリと筋の通った物語があるのが原因か。もっと縦横無尽に彼の詩情が炸裂する映画が良かったな、と思う。ディテールの使い方も、今回は非常に固くって、やっぱりこれはストーリーのせいだと思う。 今村監督の『楢山節考』でもそうだったけど、極度に因習的、かつ陰湿な集落世界は、どストレートに表現されると臭みが強すぎてとても見ていられなくなる。抒情的なシーンを挿入したり、寺山監督の上二作のようにシュルレアリスムチックなおかしさや軽快さとブレンドさせるとか、あるいはもし絵画の心得があるならば、美しい絵画チックなシーンを何枚も用意するとか、そういう配慮が欲しいところ。暗くて陰湿で無秩序で、ドロドロジクジクとした感じは、とある見方なら味があるものの、その臭みを消す配慮が何か必要である。今回は寺山監督の詩情が重たいストーリーに消されているので、臭みがきつく残ってしまっている。

  • bur********

    3.0

    字幕スーパーが必要

    登場人物が、時には早口で時にはボソッと九州北部の方言で喋るので、かなり集中しないと聞き取れません。 酒場で旅芸人たちが歌うシーンも歌詞がよくわからない。 本作は、ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』を寺山修司が舞台化し、それを寺山自身映画化したものの、ガルシア=マルケスからクレームがついて、映画タイトルの改題をはじめ原作クレジットの削除などの変更があったそうです。 『百年の孤独』のほうは文字通り、ある村の一族の百年にわたる物語ですが、『さらば箱舟』のほうは、本家と分家の間で繰り広げられる数年あるいは一年にも満たない期間の話で、ラストに小川真由美のセリフ(これも聞き取りにくい)に“百年”という言葉が聞けるくらいです。 相変わらず映画は奇妙で難解ながらも、山崎努演じる捨吉が原田芳雄演じる大作を殺すシーンから物語が動き出します。捨吉が物や人に名前を書いた紙を貼っていくシーンや捨吉と幽霊の大作が囲碁を打つシーンなどユーモラスで面白いし、ケチャと暗黒舞踏を合わせたようなシーンも印象深い。全編127分の長さを感じさせませんでした(まあ、二度と観ないけどw) キャストは、旅芸人の座長役でギリヤーク尼ヶ崎が出演しているのには少し驚きましたが、本作の掘り出し物は森の妖精(?)の高橋ひとみです。瑞々しくて美しい裸体は必見☆

  • oak********

    1.0

    理解できない

    若き日、名前だけを聞いていた天才寺山修治の映画ということで拝見した。もっともらしいムードで何を描こうとしてるかまるで理解できない。原作者もクレイムをつけたということだから、寺山作品になったということであろうし、原作を読む気にもなれない。私に理解出来ないということは大衆には理解出来ないということであり、大衆芸術が本来の映画としては失敗作であることを意味する。

  • mas********

    4.0

    「100年の孤独」とは全く別物の作品

    寺山修司がコロンビアの作家ガルシア・マルケスの「100年の孤独」に触発されて製作した彼の遺作。1967年に書かれた「100年の孤独」は日本の某出版社の各界著名人へのアンケートによって世界文学史上ベスト1の小説に選ばれた名作(怪作!)である。 確かに、物忘れの奇病に感染した山崎努扮する主人公が家の中のあらゆる物にその名前と使用法を書いた紙を貼り付けるエピソードや、遠くの町からやって来た少女が土を食べる癖を持っているなど、随所に「100年の孤独」的なエピソードが描かれているものの、ストーリー的にはこの映画は「100年の孤独」とは全く別物である。 元々「100年の孤独」の内容自体が寺山の描く不思議世界に近い内容を持っていただけに、できれば作者了解のもとに完全映画化に挑戦して欲しかった。作者とどのような問題が生じたのかは知らないが、この映画は内容的にはあまりにも違いすぎて映画化とは到底言えず、個々のエピソードのみをつまみ食いした感が否めない。 この映画の映像も「田園に死す」同様、寺山らしい独特の不思議な世界をうまく表現しており、ストーリー的にも不思議ではあるものの、破綻しているわけではないので面白く見ることが出来た。 山崎努と小川真由美の夫婦が、いとこ同士で結婚したために、子供を産めないようにと妻に取り付けられた蟹の甲羅のような奇怪な貞操帯を外そうと苦心惨憺するのだが、夜の夫婦生活を送ることができない二人が精神的に不安定になっていく過程がかわいそうながら面白かった。 ただこの映画を撮影後、編集段階での寺山は闘病生活中で満足に編集に携われる状況でなかったようで、完全に寺山の意図した作品が出来上がったという訳ではなく、その点が惜しまれる。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
さらば箱舟

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

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