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さらば箱舟 (1982)

監督
寺山修司
  • みたいムービー 20
  • みたログ 190

3.39 / 評価:54件

奪われた時計と自己

  • eve******** さん
  • 2008年3月1日 22時42分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

演出がとても素晴らしく美しかったです。
舞台は、昔からの仕来りに固執する閉鎖的な村。

過去に、その村から時計を奪い、全てを統治しようとする本家の息子(大作)村の仕来りを破ろうとするが上手くいかない男(捨吉)

この物語で時計とは、自己の考え、意識、空間、全てを表しているんじゃないでしょうか…。

そして、大作の命を奪った捨吉の行動は、
村の仕来りを破り、自己を取り戻そうとした決意の現れのように思います。
しかし、大作に自己を任せきっていた捨吉には、自己を上手く持つ事ができなかった。
捨吉が、自分を失っていってしまった要因はそれじゃないでしょうか…。


それでも自己は誰にも統治できず、自分で持つべきもの…。
そう諭すように物語の最後には、閉鎖的な村から解き放たれた、
現代の人々が出てきます。
その光景は、夢から覚めさせられたような不思議な余韻を残します。

原作を読んでいないので自己解釈になっていますが、
この映画は物語性を楽しむというより雰囲気を楽しんだ方がいいのかも知れません。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 切ない
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