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さらば箱舟 (1982)

監督
寺山修司
  • みたいムービー 20
  • みたログ 190

3.39 / 評価:54件

さらばスバル座

  • ookina_haruko_chan さん
  • 2019年10月16日 3時55分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

スバル座閉館のメモリアル上映で本作を観てきました。
有楽町駅前の由緒正しい映画館で、寺山のこういう作品が上映されていたということを思うと感慨深い・・・
昔はここらに有楽シネマというちっちゃい映画館があって、ATG映画を上映していたっけ・・・

さておき。
数十年ぶりに本作を見たのですが、昔観た時とずいぶんイメージ違いました。
なんかもうちょっとファンタジー要素があったような気がしていたのですが、わりあいと日本の風土的な物語が中心。
寒村的な感じというより、ちょっと湿気の多い、どこか南っぽい感じ。
それでいて「本家」と「分家」の格差的な閉鎖的な世界が繰り広げられる。
観てから何年か経ってからガルシア・マルケスの「百年の孤独」が原作と知ったのですが、原作のユーモアというか、ペーソスみたいな空気感はあまりなくて、たしかに作者が認めなかったというのもわからなくはない。

とはいえ、柱時計を集めて埋めるシーン、名前を忘れないように紙に書いてあちこちに貼るシーン、大きな穴がこの世とあの世をつないでいて、郵便屋さんが手紙を配達(?)しているシーン、いとこ同士の婚姻を阻む貞操帯、えんえん歩いて逃げ出したはずの村にいつのまにか戻ってきている設定、途中ではさまれる暗黒舞踏など、シュールな設定はマルケス的でもあり、寺山的でもあり・・・いろんなものがごちゃまぜに詰め込まれていて、解釈不可能。
あらためて「さらば箱舟」というタイトルの意味について考えさせられました。

それにしても、小川真由美のざんぎり頭とむっちりボディ、当時いくつだったのかわからないけど妖艶とあどけなさが入り混じった色気・・・高橋ひとみのまさに「妖精」!な可憐な美しさ・・・
三上博史も、初々しかったね〜・・・
山崎努や原田芳雄、こういう癖のある俳優さんは最近少なくなったな〜と思います。
まさに天然記念物のような作品をスクリーンで見られたことは至福の極み。
スバル座さん、長いことありがとう!!!

まだメモリアル上映は今月いっぱい続くので、ぜひみなさんも足を運んでほしいです。
↑と書いたのですが、20日までだったのですね・・・改めてありがとう、そしてさよならスバル座。

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