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わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語 (1996)

監督
大森一樹
  • みたいムービー 10
  • みたログ 44

3.94 / 評価:18件

父と息子、男はつらい

  • 百兵映 さん
  • 2013年4月6日 14時08分
  • 閲覧数 1166
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 いい勉強になります。賢治の作品に格段の理解や共感がある訳ではではありませんが、彼の人生には関心がありました。そういう程度の私などには都合のいい映画です。

 一か月前に『宮澤賢治 - その愛』を見ています。この『我が心の… 宮澤賢治』とほとんど同じ内容です。制作も1965年という同じ時期です。どちらもいいのですが、後で観た『我が…』で新たに感じた(勉強になった)のは、――
 賢治の友人・藤原嘉藤治の存在。あわててインターネットで検索。有り難いことに、いい説明がたくさんありました。この二人の関係をどのように表現したらいいのでしょう。尊敬でしょうか。憧れでしょうか。

 もうひとつ、賢治・嘉藤治両氏たちの音楽演奏の場面。『その愛』でも紹介されたのが「新世界」の家路です。『我が…』の方が数段いいです。特に、弦楽四重奏のチェロのパートをソロで流して、画面のバックサウンドにしているところなど、随分お洒落な演出です。
 残念なのは、野外に蓄音器を持ち出して鳴らすシンフォニーの音響。これはよくない。当時の、ラッパのついたあの蓄音器の音にして欲しかったですね。SPレコードのあのかすれた音を農村の原っぱに響かせるべきでしょう。残念だったのはこれだけ。

 蛇足: 賢治の父上が、これまたいいですね。父親というのはこうでなくっちゃ。『その愛』を見たあとの1か月の間に、小津映画で“父と娘”の関係を何作も続けざまに見たものだから、『我が…』に出てくる“父と息子”のような、(男は)辛い関わりがなかなかいいんだな。良いも悪いもない、賢治親子のように、父も息子も、辛さに耐えないといけないのでは……?

 

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