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ウンタマギルー

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3.0

(空中浮遊)の先取り!!

オウム事件より前に(空中浮遊)で観る者を惑わしでいたのですね 何処か寺山修司の『田園に死す』『さらば箱舟』あたりを想起させるようなケレンですが荒涼とした恐山の麓のような寂寞感はなく、終日のぼせるような強い陽射しにいつしか思考力が萎えていくように夢の世界に誘われます。 主人公ギルーが劇中で会得した空中浮遊はこんな感じかもです。 青山知可子のマリーを白豚のメタファーに見立てたり、戸川純が動物占いで山羊を使ったり、と土着性よりも郷土愛に溢れた作品世界を、いかにもこんな映画に似つかわしい田村正毅の撮影がややぶっきらぼうに画面に収めて悪い印象はありません。 が、何故か今回の再鑑賞では頭打ちを感じてしまったのは(巧い焼き直し)ぐらいでは30年程で色褪せる、という事でしょうか? 高嶺監督作品は他は観てません。この作品が積極的に嫌いな筈もありませんが私には(鉱脈)が見えない以上はご縁が無かった作家の一人だったようです。 因みにこの架空の義賊を描いた劇画(運玉義留)の作者は私の伯父にあたる人です。敢えて名は出しません。ヒマがあれば調べて下さいw

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