ここから本文です

ユメノ銀河 (1997)

監督
石井聰亙
  • みたいムービー 8
  • みたログ 168

3.06 / 評価:33件

少女の思い込みの恐怖・・・

  • neo_rasputin さん
  • 2015年5月6日 3時09分
  • 閲覧数 877
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

古い日本が舞台。汽車は通っているが、森が鬱蒼と茂る郊外、若しくは田舎が舞台。今の様なワンマンバスではなく、車掌が同乗する乗り合いバス。その運転手と車掌の女性(とは言っても、16、7歳という設定の様なので少女という方が妥当だと思う)が主人公。

主人公のバスの運転手。その運転手と同乗していた女車掌の死。その女車掌は主人公の少女の親友。生前、運転手と婚約していた女車掌。死の直前に少女に宛てた一通の手紙がキーとなって物語は進んでいく。

サスペンスタッチのスリラーの部類だと思うが、基本筋は運転手と少女の恋愛模様。ただ、運転手の素性が怪しく、そこに都市伝説的な連続殺人の噂が絡み、話がややこしい方面に行く。

そして、これらを幻想的なモノクロの映像で表現している。

運転手を怪しく思う心と裏腹に、その運転手に惹かれていく少女。これを少女は命がけの恋と称する。

が、その様なロマンス的な面より、別の恐ろしさの方を強く感じた。

社会人として働いているものの、まだ幼さが残る少女の思い、考え。それは、彼女の中では、全て”正しい事”となっている。それを根拠に、具体的な証拠もないのに、運転手を疑う少女。

自分は男なので、よくは理解できないが、十代の少女が抱くであろう思い込みが根底にあり、裏付けもなく、信頼する人物からの証言だけで、物事を決定づけてしまう。こういう恐ろしさが何気に潜んでいると思う。

全てが、この思いを中心に進んでいく。

この作品に、こめられた真の思いは違うのかもしれないが、自分には少女の思い込みに対する恐ろしさが一番印象に残った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 切ない
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ