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ぼくらの七日間戦争 (1988)

監督
菅原比呂志
  • みたいムービー 51
  • みたログ 1,348

3.47 / 評価:323件

大人の階段を上るファンタジー

  • terao0samu さん
  • 2011年12月13日 14時35分
  • 閲覧数 1391
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品を観て、ある人が「なぜ戦車が出てくるの分からない」と言った。
私は、それを聞いて、「彼は、この映画を最後まで観ていたのか?」と言う疑問を抱かざるを得なかった。
というのは、ラスト近くで、戦車の大砲から打ち上げられた花火は、この作品のモチーフを端的に表しているからだ。

それは、醜い大人たちに闘いを挑んだ子供たちのファンタジーである。

戦車の登場に疑問を抱いた人は、「厳しい学校生活の中で生き抜く間に、普通は要領よくなるのに、まともに反抗するのはどうかしている」とも語った。
しかし、戦車の大砲から打ち上げられた花火を見れば、この子供たちの反乱は、大人たちに「まともに反抗」したものでなかったことが明らかだ。この映画は、主演の宮沢りえさん他の子供たちを、厳しい校則に反発して大人たちに闘いを挑み、機動隊をも敵に回した革命児のように描いているが、実は、この闘いは子供たちが夢見たファンタジーだったのだ。

こうしたモチーフを表現したラストは、イギリスの子供たちの大人に対する過激な反乱を描いた「小さな恋のメロディ」にも共通する。
結婚したメロディとダニエルが、どこまでも続く線路上、一緒にトロッコを漕いで旅立つ非現実的なラストは、子供たちの反乱が、彼らが夢見たファンタジーであったことを暗喩している。

「ぼくらの七日間戦争」を観て、子供たちは、大人に反抗する通過儀礼のファンタジーを夢想しながら、大人への階段を上って行くのだと実感した。

詳細評価

物語
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