ここから本文です

EAST MEETS WEST (1995)

監督
岡本喜八
  • みたいムービー 15
  • みたログ 179

2.73 / 評価:49件

西部の空っ風が身にしみる

  • Kurosawapapa さん
  • 2012年12月11日 7時31分
  • 閲覧数 1208
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画は、アメリカ西部を舞台に展開するアクション・コメディ(1995年製作)。
ジョン・フォードの「駅馬車」に影響を受けた岡本喜八監督が、構想20年の歳月をかけ映画化。

アメリカに上陸した侍と忍者が、西部のガンマンと対決するという、エキセントリックなストーリー。

=======
1860年、開国を決意した幕府は、サンフランシスコに日米修好使節団を送り込む。
その中には、開国阻止を目論む侍・上条健吉(真田広之)と、艦長護衛役の忍者・為次郎(竹中直人)がいた。
サンフランシスコ到着後、強盗ガス・テイラーによって、幕府の秘密資金三千両が盗まれてしまい、二人は行方を追っていく。
=======

本作の9割がアメリカロケというのは、
この年、創立100周年だった松竹の勢いを感じさせる。

岡本監督にとっても、初のアメリカロケ。
西部劇スタイルの映画を数多く作ってきた岡本監督だけに、
大願成就という思いもあったのではないだろうか。


・はぐれ者やアウトローが集結し敵に立ち向かうのは、同監督の「独立愚連隊」を彷彿。

・侍へのこだわりを捨てる者、侍になろうとする者を対比させ、人として大切なものを訴えるのは、同監督の「斬る」を彷彿。

また、岡本映画というと “空っ風” 。
いつも強い風を吹かすのですが、アメリカでも扇風機、回したのだろうか?


本作は、いかにも岡本監督らしい作品ですが、
ただ、西部劇と時代劇を合体させた旨味は、いまひとつ。

ライフルや拳銃に対し、忍術や刀による殺陣もありますが、
アクションシーンは小出し。

忍者である竹中直人のオーバーアクションも気になり、リアリティーも半減。
クライマックスとなる仇討ちもあっけない。

124分間に感じるのは、大作感より、どちらかというと詰め込み感。



本作の時代設定は、1860年。

1848年のゴールドラッシュ、金鉱を目指した49ers(49年者)も語られ、
 「夏草や兵どもが夢の跡」 という雰囲気が漂っている。

一方、日本では桜田門外の変(1860年)が描かれる。

“我執” や “混乱” を経て、
彼らが落ち着く先は、
 自然、 自由、 そして家族。

インディアンと忍者、
長い歴史を刻んだ者同士が、魂を同調させるシーンも描かれ、

無意味な争いより、大切なのは人間らしさ、、、
そんなメッセージが、西部の風にのって静かに吹き抜けていきます。

( OKAMOTO:No19/20 )
今作の監督キーワード:「無国籍性」

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ロマンチック
  • 勇敢
  • 切ない
  • セクシー
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ