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隠し砦の三悪人

エル・オレンス

5.0

ネタバレもうカメラワークに惚れ惚れ!!!

黒澤節たっぷりのエンターテイメント時代劇の傑作。 三船敏郎は、お馴染みの男気溢れる、野獣のような役柄を熱演していますが、本作はそのキャラクター性に加え、国の姫の従者という立場から、気品をも備えた演技をこなしています。これがとても新鮮味があって良かったです。 ヒロインの雪姫に抜擢された当時現役女学生だった上原美佐は、さすがレイア姫のモデルになるだけの強烈な個性で溢れていました。そして、本作の場を最も(?)盛り上げてくれる、千秋実&藤原釜足演じる太平&又七が本当に魅力的で、大ファンになりました(笑) 自分は黒澤映画の千秋実が本当に好きで、『七人の侍』(1954)の千秋&三船の軽妙なやり取りも何度も観てしまいます。 そしてなんといっても、黒澤節たっぷりの極上カメラワーク!!あのアングル!あの長回し!数多くの黒澤映画の傑作の中でも、特に抜きん出ています! 六郎太が馬乗りしながら刀を両手で高く振り上げて、敵の馬を追いかけ、斬り落とす有名なシーンは、三船本人だと?・・黒澤監督、鬼ですね・・ 佐藤勝の生み出したあの豪快かつ爽快なテーマ曲は、『用心棒』(1961)に並ぶベストワークだと思います! 本当に50~60年代前半の邦画はクオリティ高い!!海外に勝負できる日本の映像は、決してアニメだけでは無かった!こんな夢のような黄金時代があったとは・・と、思わずにはいられないです。 ====================================== ★1959年 ベルリン国際映画祭 監督賞受賞

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