ここから本文です

3-4X10月 (1990)

監督
北野武
  • みたいムービー 80
  • みたログ 963

3.80 / 評価:307件

ひっそりと始まりひっそりと終わっていた

  • lev******** さん
  • 2008年9月18日 9時23分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

 タケシ映画の傑作。「その男」は公開初日に観に行った僕でもこの映画が公開されていることを知らなかった。たしか一週間で公開打ち切りになったらしい。
 意味不明の題名とたけし軍団主体のキャスティング。ヒットするわけがないだろう。
 主演は柳ユーレイ。軍団でも一番地味な男。最近見ないのでもう本当のユーレイになったのかと思ったら「アキレス」に出演していた。
 ほとんど素人というキャスティングは興行的失敗の大きな原因だが、「なんの変哲もない世界に突如」というタケシ映画の世界観にはマッチしていて作品的には大成功をおさめている。
 冒頭は草野球で始まる。登場人物が野球で説明される。世話役、リーダー、面倒見のいい奴、どうでもいい者、と主人公の駄目ぶり。これがなかったら冒頭でさまざまな場面を見せなければならず、ごちゃごちゃになってしまうことから救われている。とても良い構成。
 主人公が沖縄いってようやくたけしが出てくる。このやくざの造形がすごい。やくざという存在をほとんど行動に意味のないカオスに描いている。たけしの躁気味が演技も見事。
 破天荒な映画ながら例えば主人公とタケシが出会う所は「七人の侍」、主人公がピストルを機内に持ち込む所は「隠し砦」と古典的名作をアレンジして壊れそうな映画を補強している。
 場面の間に時よりはさまれるギャグは、たけしが映画作りの実権を握った象徴。純正タケシ映画はこの作品からである。
 タケシ映画のいいところは日常と非日常の高いコントラスト。それが一番良く出ているのがこの作品で、ぼくのタケシ映画ベストはこれなのである。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • 不思議
  • 不気味
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ