ここから本文です

独立愚連隊西へ (1960)

監督
岡本喜八
  • みたいムービー 6
  • みたログ 102

4.19 / 評価:42件

勲章欲しがる奴ぁ、馬鹿死にするぞ!

  • bakeneko さん
  • 2013年8月7日 7時36分
  • 閲覧数 1146
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

太平洋戦争時の中国戦線を舞台にした戦争活劇「独立愚連隊」シリーズの第二作目であります。
岡本喜八映画の魅力である-“豪快アクションの娯楽性”と“人間性重視のメッセージ”が見事に融合された一遍で、破天荒な“独立愚連隊”の“真直ぐな生き方と権力へのレジスタンス”の活躍に拍手する作品であります。

軍旗の探索という馬鹿げた(でも当時の日本軍としては大真面目の)任務のために、地雷原が散在&数倍の敵中に活路を開く無謀な行軍を強いられた“記録上の全滅部隊”の、“無手勝流&人道重視”のハチャメチャなサバイバル戦法が豪快な映画で、喜八映画らしく基本ビートは“西部劇”となっています、例えば-
歌いながらの行軍シーンは、「騎兵隊」
数的に絶対不利の砦戦は「アラモ」、
照準がずれた銃は「荒野の一ドル銀貨」
-等を意識しています(他にもたくさんあるので探してみよう!)。
軍の硬直した命令機構や権威主義、融通のきかない日本人気質に対する戦中派の批判もいつもの喜八作品様に痛烈に内含されていて、“勲章を欲しがるのは、子供と職業軍人だけだ!”等の台詞や、後ろから撃ってくる味方が最悪の敵であることが、“戦争を実際に肌で感じた”戦中派の実感を示しています。
その一方で、戦争上の敵である中国や朝鮮の諜報員が“侠気”のある好敵手として魅力的に描かれているのも出色で、クライマックスでの“兵隊同士の既知&人情溢れる落とし所”は、「大いなる幻影」と同様の人間性優先の感慨をもたらすのであります。

ルール無視の豪快な“はみ出し部隊”の奮戦を“笑い&サスペンス&反骨精神”満載で魅せる娯楽作で、前作「独立愚連隊」を観ていなくても単独作として愉しめますよ!


ねたばれ?
劇中語られる“ノモンハン事変”は、関東軍が独自でソ連に戦闘を仕掛けて撃退された戦いで、軍上層部は独断専行の責任を下士官に転嫁してそのまま指揮官の地位に居座っています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • 悲しい
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
  • かわいい
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ