病院坂の首縊りの家
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(60件)


  • ame********

    2.0

    するするとストーリーが流れていくのみ

    のっけから横溝正史それと奥様かな? 草刈正雄イイ味出してるな ん? ぐだぐだゆうな?? 手慣れた感じで話が流れていくのだけれど 金田一の推理も捜査も分かりにくいな 金田一シリーズは血と因習による おどろおどろしい展開や真相が真骨頂なのだろうけど 人間関係複雑なのも突飛な展開も大概にして欲しい感じ 最後にすべて明らかになるのも 置いてけぼりにされてるみたいでやり過ぎ

  • やまねこ_ぶっち

    5.0

    さらば石坂金田一......でも後で帰ってくる

    日本映画史に一時代を築いた金田一探偵モノの本家・石坂浩二主演シリーズの最終作。監督は市川崑 。 シリーズ開始時は “ 角川映画 ” との触れ込みだったが、この映画のポスターには「企画 角川春樹事務所」とあるだけだ。製作から手を引いたということか。 オープニングのタイトルバックもいままでと違う。どうせなら、最後なんだから、いや最後だからこそ雛形どおりにバッチリと決めて欲しかった。 話の中身は例によって複雑に入り組んだ血縁がもたらす愛憎劇。しかし最後だからか、より複雑性を増す。レビュー欄には人間関係が複雑すぎるという声が多い。私もそう思う。録画したものをテレビで観たから、止めながら、戻しながら、家系図を作りながら観た。ほかにもそうした人が何人もいるようだ。作品そのものは映画館で観るのにふさわしい画面づくりであるようだし、公開時は私も映画館で観た。 また、レビュアーの一人が指摘しているが、横溝正史がブームになって書かれた原作だから、映画化を前提としているらしい。であるならば、横溝正史らしさをより意識し、より強調した、つまり登場人物の血縁関係がいっそう絡み合った作品ということだ。それでも元ネタは、はるか昔に緒についているわけで、原作者にすれば完結させたかった作品なのだろう。原作を読んでみたくなった。 哀しい運命〈さだめ〉としか言いようのない物語。ただ、あおい輝彦はなぜ死ぬのか、とか、由香利が死んだ替わりを小雪がよく引き受けたな、とか、女が一瞬押したぐらいで男がバルコニーから落ちるだろうか、とか、男が突き飛ばして女が後ろ頭を打ったら一発で死ぬものだろうか、とか、ギターで頭を殴ったら女でも男を一撃で殺せるのだろうか。ローマの休日では死ななかったが、とかいった疑問点もいくつかあるが、いや、いくらでもあるが、そのへんのところは、桜田淳子の美しさと安定した演技が打ち消してくれる。ほんとに、なんでこの人は変な宗教なんかに走ってしまったんだろう。寂しかったんだろうか。日本を代表する女優になれる可能性があったのに、その点も合わせて哀しい映画だーーなどと余計なことまで考えてさせてくれる作品だ。 点数は星3つかな、と思ったけれど、お馴染みさんも勢揃いして懐かしいし、みんな芝居上手だし、女優陣は綺麗だし、てことで、甘すぎると思いながら5つ付けました。電話をかけあうシーンも良かったしね。 ただね、このシリーズは音楽が映画を支える大きな柱なんだけど、この作品はどんな音楽だったか思い出せない。ネットでサントラを拾って聴いても、映画のシーンが浮かんでこない。そこが何とも残穢。 最後にもう一つ。犯人を書けばネタバレになるみたいだけど、犯人役なんて隠しネタじゃないですよ。出演者を見たら誰が犯人役かなんて一目瞭然じゃないですか。そんなものはネタバレじゃない。ほんとのネタバレは、映画のストーリーにあるんであって、金田一さんが最後に謎解きをしてみせる、その謎、つまり犯人がなぜ人を殺(あや)めなければならなかったかという元々の原因を明らかにする、すなわち粗筋を詳細に書くことこそがネタバレであると、強く言いたいですね。犯人役の俳優名なんてここで書いても何の差し障りもありません。レビュアーの皆さん、安心して犯人の名前を書きましょう。

  • ma2********

    2.0

    ネタバレ人間関係複雑過ぎて残念

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tjp********

    3.0

    結局のところ

    1番大切な謎解き解説の場面らへんで寝ちゃってたぁ ので 殺人にいたった経緯等はイマイチ理解出来ないまま終了。見直そうって気も起きないが、シリーズ最終作とのことなんんで、他のシリーズも見直してみようかな。

  • nak********

    4.0

    豪華俳優の若かりし頃を見るための動画

    なんといっても佐久間良子さんの色っぽさが引き立つ! おかっぱの桜田淳子さんがちょっとすずちゃんに似てた

  • しーもあ

    1.0

    映画のために作った原作

    この作品と「悪霊島」は、角川で横溝正史ブームが起きた最中とその後に書いた作品。当然、映画化が前提で、おどろおどろしい殺人と血脈の因縁などが背景になっている。いかにも大衆ウケしそうなマーケティングに基づいている。 犬神家で使い古された演技の復刻版でしかなく、全く新鮮味がない。過去の演技の猿真似をさせられている役者たちは明らかに手を抜いており、編集もいい加減そのもの。真面目に映画を作っていない。大袈裟な演技にいかにもな脚本、取ってつけたような時代を感じさせるセットなど、あまりにもわざとらしくて見ていられない。 市川、石坂の金田一耕助シリーズを終焉させるに相応しい駄作である。

  • drm********

    3.0

    切ないが

    金田一シリーズこれにて完結。 今までのスタイリッシュな演出はやや影を潜め、 悲哀物語はそのままに。 桜田さんのお芝居があまりに大げさすぎて少し笑ってしまった。 しかし… お母さんにとっては本当に辛い話だった。

  • bat********

    3.0

    ネタバレ金田一シリーズで一番悲しい物語

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Wildside

    3.0

    連続して金田一シリーズ観てみました

    「犬神家の一族」は何度も観ていたので盤石の面白さは重々承知でして、その後のシリーズをまともに見た事が無かったのでここ最近連続して観てみたんですね。 「悪魔の手毬唄」は犬神家ほどのショッキング度は無いものの、物語に悲哀感や悲恋が加わり、同等の謎解きカタルシスがあったのでコレも秀作だなあ、と感心。 次に「獄門島」を鑑賞し、ちょっと荒いストーリーと謎解きだが何箇所か伏線張って回収する映画的面白さを混じえてきてまあまあかな、と。 次にこの「病院坂の首縊りの家」ですよ。 えー正直申しまして横溝正史得意の血縁関係を絡めた謎解きや、いわゆる「入れ替わりトリック」も連続して観てるといい加減食傷気味なってくるもので…またこのパターンか、と飽きてきますな。殺害の発端や生首になった経緯、入れ替わりの経緯もちょっと強引かなぁと思わざろう得ませんでしたし、「よーし、わかった!」のお約束も何回も観ちゃうと失笑にしかなりません。(連続で観たからかなぁ) ギターで殴っても死なないだろう、とか、そこで自分の首掻っ切るかぁ?とかツッコミ所が多々あるのも残念なところ。 良かったところがシリーズ中通してお間抜けな突っ込まれ役を堂々とこなす加藤武さん(等々力警部)。本作では最後に粋な計らいをします。どんな計らいかは観てのお楽しみですが、そんな粋な計らい出来るんだったらちゃんとした推理出来んだろ!と突っ込みたくなりましたがwこの場面が本作一番の溜飲が下がる場面でした。 あと横溝先生の場面はスイマセン要らないと思います。 先生ごめんなさいごめんなさいm(_ _)m

  • tal********

    4.0

    ネタバレ人間関係が複雑すぎ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • miz********

    4.0

    複雑なので家系図書きました。ネタバレなし

    家系図、理解の助けにどうぞ。 ☆3.6。 市川崑監督×石坂浩二、やっぱり金田一はこのコンビがいい! 和の色合いの美しさ(特に赤、血糊までも)、湿度の高い濃密な日本の風景の美しさが素晴らしかった(特に笹のうねり)。 初めて金田一作品を見たのが、映画「獄門島」。 そちらも、和の美しさが物語の陰惨さを後押しし、そのギャップで余計に恐ろしくしていたと思います。 内容ですが、まず登場人物の多さと関係図がた~いへん。 中盤に家系図が少しだけ映るので、一時停止して頭に叩き込みました(笑) これを理解してないと、この後の話がちんぷんかんぷんになります。 という事で、ここに書いときます。             法眼琢磨(亡)           ┌─────┴──────┐ 五十嵐猛蔵─┬──千 鶴……愛人(亡)  鉄 馬(亡)…愛人(亡)    (亡) |‥‥‥┐ |          |       | [連れ子]|          | 田辺光枝……泰 三  弥 生────┬───琢 也…冬 子─山内画伯┬前妻      |  (亡)       |   (亡)| (亡)    (亡)| (亡)      滋         由香利   小 雪      敏 男 編集時と投稿の表示がどうしてもずれてしまいます。 わかりにくかったらごめんなさい(^^; 横溝正史らしい陰惨な経緯で、犯人の動機はとても理解できます。 が、「生首風鈴殺人事件」にまつわる諸々に関してはどうも納得いかない。 屋根裏の謎についても、何かは判明しますが何故かはわからないまま。 一番の問題は、とてつもない偶然がいくつもあるという事! 無理がありすぎて流石にそれはちょっとと冷めます残念。 そして最初と最後の横溝正史本人のシーンは、最後の記念としてはいいでしょうけど、映画としてはねぇ…ちょっとねぇ…(^^; そうそう、電話のやり取りのシーンはなかなか秀逸でした。 お馴染みの俳優陣は納得のいい味です。 佐久間良子は美しかったー。 最後のシーンなんて、特にまあ美しい事! 桜田淳子も大げさだけどなかなかでした、花嫁衣裳の時の顔が怖かったですね(笑) 岡本信人は面白い!いい空気抜きです。 草刈正雄もなかなかとぼけてていいです。 めっちゃハンサム! 日本の俳優の中で若い時の草刈正雄の顔が一番好きです(笑) そうそう、ピーターがアインシュタインの稲田に似てる時がありました! ちょービックリΣ(゚д゚lll) 一番心に残ったのは、宮坂すみ役の白石加代子。 瞬きなしの長ゼリフは違和感で肌がザワザワします。 一見の価値あり。 金田一のラストカットと一つ前のシーンはとても好きです。 やっぱり金田一は石坂浩二が好きだなぁ。

  • ysy********

    3.0

    わかりにくい

    原作は確か何十年にも及ぶ長い事件なのだけれど本作では数日のこととしてるのでかなり改変して単純化してるはず(何年も前に読んだけれど忘れた) それでも登場人物の人間関係が複雑で全然わからない まあいつものメンバーときれいな昭和な女優さんと市川映像を楽しむって感じですね 好きなところは金田一が東北を訪ねて調査するところ たいてい金田一は現場を離れて遠くに調査に行く これがけっこう好き 何十年か前に起きた出来事の大ヒントがたいがいある あと見所は桜田淳子かな あまりドラマや映画で見たことないけどやっぱりきれいだね

  • sou********

    2.0

    ど、ど、どないやねぇぇぇぇん!!!

    老先生については…何も言いますまい。 いくらなんでも…だが、良き推理小説を沢山残されておられるので。 天は二物を与えず…ですなぁ。インパクト強すぎでしょ、特別出演。 内容に入る。 相変わらずのややこしさ全開。 なんで、こんなに登場人物を出すんだぁぁ! コレが面倒。苗字も面倒。人の名前を覚えられない僕は、金田一シリーズは毎回苦戦する。 それでも、数作品を観ていれば、慣れが出てくるもんで…。 石坂浩二版の金田一シリーズも5作目の鑑賞となれば、いつものオトボケ小ネタぶっ込みパターンも定食的になる。 警部はいつも迷走するし、金田一も事件は解読するが捜査中に人がポロポロ死んでいく。 死ぬことで、登場人物が減っていき整理整頓される。それを知ってれば、多少、登場人物の名前を忘れたって安心。だって最後は謎解き回収。わけわからん登場人物も大体関係ない。多分、金持ちのオバはんが怪しいよ、と僕の勘がいつも通りに予想する。 コレが慣れの効果だ。 それにしても、あっさり死ぬなぁ…。みんな打ちどころ悪すぎ。 一旦ダメージを与えて、絞殺、溺死はなんとか理解したい。でも、ダメージがあったとは言え無抵抗かよ。 それでも由香利の死に方は、オイオイ!だ。 人間、迂闊に転べない、頭を打ったら即死。コレが、市川崑、横溝正史、石坂浩二の金田一シリーズの世界だ。お前ら、頭打つなよ!死んじゃうぞ! それから遺体の解体もよくあるパターン。イワシを捌くレベルで簡単解剖。 ついでに言えば、遺体の首を切っても、あんなに血は吹き出さないんじゃない?心臓が止まっているからさ。法医学の先生の本にそんな事が書いてあった気がする。 トリックもやり過ぎだよね。そっくりさん入れ替わりってのは良いけれど、人間って、そんなに簡単にイカれた状況を受け入れられる?殺人ですぜ? なんだか、とっても、ありえへんな世界。 それでも、だ。なんだか、エンディングは凄く良い。 人力車の中で服毒自殺。コレを坂の上から見送る金田一。不思議なほどに魅力あるエンディングだ。絵になるね。(無責任だけど)

  • ykamimura

    4.0

    パワーダウンは否めないが佐久間良子が◎

    5部作の最終作、初めて見ました。 映像など ・相変わらず素晴らしい、舞台が街中でもよし ・米軍やジャズなど少し現代的な雰囲気もよし ・出生を探る旅があっさりとして、過去作と比べ今一つ ストーリーなど ・さすがに5作目なので犯人の目星がすぐついてしまう ・珍しく遺産がらみでない話、殺す動機が弱いような ・わざわざ写真を使ったギミックを使う必要性も低い ・原作よりもスケールが小さいようですが、映画なので仕方ない 今回一番の大物女優 佐久間良子が美しかったです。 桜田淳子も期待を裏切る好演でした。 これで実質的に最後の石坂版なのが残念です(リメイクは苦手)。

  • tos********

    3.0

    犯人に酌量

    法眼家廃屋での婚礼写真の撮影、という奇妙な依頼を受けて出向いた写真館の主人たち。花嫁はうつろな様子でおかしかった。その翌日、花婿の生首がそこで発見される。彼は当地に来ていたジャズバンドのメンバーだった。写真館の主人、バンドのメンバー、そして法眼家に絡まった謎に、金田一が挑む。  石坂金田一シリーズ最終作。人物相関が非常に難解でした。映像でこれぐらい位だと、原作を読んだ場合もっとわからなくなっていたかも。しかし悲しい過去を秘めて生きてきた、犯人に同情し最後はほろりと。「よし、分かった」は連発のサービス。前作と今作の等々力警部の最後が、憎いです。  最初と最後に、横溝夫妻の小芝居が観られます。草刈が派手な顔貌を全く生かさない役であったのも、良かった。今までに見たことない役柄の桜田も良い。

  • i12********

    2.0

    何が何だかさっぱりわからない

    人間関係が複雑な上、すでに死んでる男がほぼ名前だけしか出てこないので、名前が出てきても誰それ?ってなってさっぱりわけがわからない。途中から映像を楽しむことにして筋を追うのをあきらめた。

  • gte********

    2.0

    面白くないのは原作通り

    原作は横溝先生の最晩年の作。遂に才能が枯れたかと思うほど面白くないので、映画化してもこんなものでしょう。公開時に観た時にも落胆しましたが、今もう一度観ても感想は同じ。「本陣殺人事件」以来、横溝作品の大ファンとしては、とても残念に思います。  面白くない理由は、1)キャストを見ただけで犯人がわかってしまうこと、2)冒頭とラストという大事なシーンを、横溝先生という素人俳優に任せていること、3)人間関係がわかりにくいこと、など一杯あります。  音楽もその一つ。担当は「獄門島」「女王蜂」と同じ田辺信一です。これまでと一緒では面白くないと思ったのか、本作ではかなり唐突なジャズへの変更です。これが残念ながら全く成功していない・・・。この点もトホホという感じです。  首を切る必然性が薄いのも、何だかなあという感じ。「悪魔が来りて笛を吹く」「悪魔の手毬唄」などと同じく、最後まで近親相姦の筋立てに拘った横溝先生は、立派なのか何なのか・・・。

  • sss

    2.0

    イマイチ

    登場人物の関係性がややこしくてわからない。 楽しくない。 古い町並みは良い。 /3.5(202006)

  • カリブソング

    5.0

    さらば金田一耕助よ!

    市川崑監督、石坂浩二主演の、金田一耕助シリーズの大団円に涙で手を振る(T ^ T)佐久間良子も桜田淳子も萩尾みどりも草刈正雄も小林昭二も三木のり平と奥さん役も横溝正史と奥さんも中井貴惠も加藤武も岡本信人も大滝秀治も常田富士男も、そして石坂浩二も、みんな素晴らしくて、ラストは泣けて泣けて(T ^ T)改めて市川崑監督の金田一耕助シリーズは愛の物語だと感動する(T ^ T)この後まだトヨエツで八つ墓村と、石坂浩二で犬神家のリメイクあるけど、それらを観た後の「病院坂」で良かった、さらば金田一耕助よ!さらば市川崑監督よ!いつかまた会おう *\(^o^)/*

  • le_********

    3.0

    過去に比重置き過ぎ現在が潰されてしまった

    監督:市川崑、脚本:日高真也、久里子亭、原作:横溝正史、製作:市川崑、馬場和夫、黒沢英男、撮影:長谷川清、編集:小川信夫、長田千鶴子、音楽:田辺信一、主演:石坂浩二、佐久間良子、1979年、139分、東宝。 脚本の久里子亭とは、市川崑と妻・和田夏十が、共同執筆のときに使うペンネーム。 『犬神家の一族』(1976年)とほぼ同じ陣容のスタッフであるから、内容も同じ類いの映画であるが、『犬神家~』よりは、脚本が劣化しており、それゆえ、映画全体に<締まり>がなく、エンタメ性も消えてしまった。 画面に少ししか映らない人物を含め、登場人物がたいへん多い。きちんとした説明があるにはあるが、その部分は、時代考証のドキュメンタリーのような解説になってしまい、興を削いでしまう。 『犬神家~』でもそれは同じであったが、一つ一つの殺人に<花>があり、およそ犯人が誰か確定的な想像ができるし、殺害の順まで想像することができる。本作品も、犯人の予想はつくが、殺害自体に、そのつどのそこまでの流れから観ている側が<次>を想像しえず、意外性があると言えばそれまでだが、これは映画であって小説ではない。 現在に生きる母や子が、忌まわしい過去に操られ、泣き寝入りを強いられるような日常を送るなかに、事件は発生する。この構図は『犬神家~』と全く同じである。 カメラも、いろいろな撮り方をしており、瞬間的なカットからやや長めのカットまであり、編集も手際よく、観ていても映像上は気持ちがいい。 俳優も、当時の有名どころや演劇俳優などを使い、それぞれが味のある演技を披露している。特に、加藤武は『犬神家~』同様、大きなアクセントの役割をなし、撮影当時、26歳の草刈正雄も、演技の幅を広げていくころであり、いい味を出している。一人二役を担った桜田淳子の熱演も評価されてよいだろう。 但し、話の中心ともなる佐久間良子は、演技はうまいが、本作品のヒロインとしては、容姿・声とも、不向きである。 過去の出来事のほうに比重を置き過ぎた脚本により、以上のよさが、全体的に希薄になってしまった。『犬神家~』では、現在に影響を及ぼす限りでの過去についての言及であったものが、本作品では、過去の事実が大きすぎ、そのためにはあちらこちらで説明が必要で、過去と現在が一対一の比重で描かれるなら別だが、過去により現在が潰されてしまっている。 タイトルの病院坂の首縊り(くびくくり)の家についても、映画化するときに、別のタイトルにしたほうがよかっただろう。 ほとんど同じ陣容で臨んでも、『犬神家~』とは、微妙に差の出る作品となってしまった。

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