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震える舌 (1980)

監督
野村芳太郎
  • みたいムービー 76
  • みたログ 507

3.51 / 評価:292件

【現実的なホラー映画。昭和の演技が圧巻】

  • 3104Arata さん
  • 2020年6月13日 8時11分
  • 閲覧数 2385
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

・1980年に製作された「破傷風に罹った少女と、その家族の物語」です。主な出演者は、(父親役)渡瀬恒彦さん、(母親役)十朱幸代さん、(少女役)若命真裕子さん、(主治医)中野良子さん、です。

[物語]
・1980年製作という古い映画なので、ホラー映画として「どう落とすか」が見えず、逆に新鮮でした。個人的にラストは「え?この終わり方?」となりました。

[演技]
・少女の演技がとてつもなく上手でした。具体的には、痙攣の演技、破傷風に罹って喋らない演技、破傷風に罹る前の笑顔と罹った後の無表情のギャップ、が良かったです。

・父親役の渡瀬恒彦さんはわかないながら安定の演技。一方。母親役の十朱幸代さんは、一見、昭和な棒読み演技に見えますが、絶望の淵に立たされた時は迫真の演技です。これによって絶望的な状況にとても共感することができて、一層恐怖感が増します。

[音楽]
・ホラー映画でありながらバッハのクラシックをぶつけてくることで、不気味さを一層盛り上げます。

[演出]
・終始、暗い照明・空間が恐怖を一層あおってくれます。具体的には以下です。
 - 冒頭、河原で遊ぶ少女のシーン。照明無し。そのままの光。
 - 破傷風ゆえに病室が暗室状態になる。
 - 家でもほとんど照明を使っていないような暗さ。いわば社宅そのままの光を利用する。
 - 家のメイン電気も周りに装飾用の布を被せて少しでも暗くする。

[全体]
・ホラー映画といえば、「日常とはかけ離れた恐ろしいもの(未知のウィルスや幽霊など)に襲われる」という認識がありましたが、こちらの映画では日常にしっかりと存在する「破傷風菌」というウィルスに襲われた家族、というちょっと意外な観点の物語でした。にもかかわらず、しっかりと恐怖させてくれる映画の強さ、を感じます。医療の進み破傷風に悩みづらくなった現代の視点で見ても恐ろしく感じるということは、1980年の医療状況下でこの映画を観ると、本当に恐怖したことでしょう。当時。「絶対に子供に泥遊びをさせない!」と思う親御さんが増えて当然ですね。今でも見応えのある「現実的ホラー映画」な一作でした。

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詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
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