夢みるように眠りたい
4.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(14件)


  • tcp********

    4.0

    夢見るように観たい

    デジタルリマスターよりも、少し傷んだ感じの映像の方が似合うんじゃないか、と思います。林海象作品の中では、これが最初かつ今でも最高じゃないかと思います。最新作BOLTを観て、ますますそう思いました。改めて、こちらは大変趣があるすばらしい作品ですよ。

  • sch********

    5.0

    35年後に

    投稿です。  理由は「修復版の公開期限が終わるから」’85(自分が住んでいるところはは’86だった?)映画館で出会ってから、(多分)ありとあらゆるソフトで繰り返し見たけれど。  今度は修復プロジェクトがあり、オリジナルフィルムがきれいになったのです。でも、公開範囲は「クラウドファンディングに出資した人」・・・ああ。なんというもったいなさ!こんなにきれいになったのだから、もっとたくさんの人に見てほしい。  確かに、わかりやすい映画のくくりには入らないかもしれないけれど。映画の映画という意味でなら、古今東西たくさん作られてきたけれど。  モノクロの佐野さんの美しさ。朗々たる松田さんの活弁。愛にあふれた吉田さんの佇まい。怪しさいっぱいのあがたさんの笑顔と音楽・・・書ききれないけど、もう一つだけ深水さんと佳村さんの儚げな姿。毎回わかっているのに号泣するしかないです。  映画館で観たい。ああ、映画館で観たい。また、映画館で観たいのです。

  • kt3********

    1.0

    拍手する人々

     以前から 題名や評判に惹かれて見たかった映画なんだけど 私的には がっかり。  終了後 監督の挨拶があり それは きっと 貴重な機会なんだろうけど はやばやと席を立ちました。  映画が終わって 拍手する観客も少なからずおりました。  だから きっと 名作なんだろうと思いますが 今の私には 退屈な映画でした。  

  • hkd********

    5.0

    久しぶりに

    若い頃にたったひとつ、映画館で泣いてしまった映画です。今日、古いレーザーディスクを見れるようにしたので、久しぶりに見てしまった。号泣でした。 いろんな意味でこんな映画はもう出てこないんだろうな。やっぱり時代が変わったし、これ今かけてもみんな寝ちゃうよね。 けど、こういうの見てほしいなぁ。

  • jpc********

    4.0

    サイレントというジャンル

    サイレント映画を模した映画。 サイレント映画にすることが、戦後間もなくの当時を表現するのには、うってつけの方法だったのだと思う。 でもよく考えてみると、サイレント映画のあの文字表現というものは、独特の表現だ。 当時は映像の下に文字を入れる技術が無く、映像をブチッと切って、文字だけを入れる。 あの独特の間というものが、温かみを与えてくれる。 でもこの映画は、完全なサイレント映画ではなく、効果音や、音楽は流れている。 それがこの映画独自の空気を漂わせていて、このファンタジックなお話を白けることなく観させてくれている。 映画女優の自身の主演映画への想い。 映画の中で映画を語るって、個人的になんか好きだな。

  • dpa********

    5.0

    夢のような映画の世界で眠ってしまいたい

     『濱マイクシリーズ』の林海象監督のデビュー作。1986年製作、昭和初期の浅草での白黒・無声の探偵物語。佐野史郎の初主演映画。  テーマは「夢みるように映画の世界で眠ってしまいたい」かな。 【あらすじ】(冒頭10分程度)  誰かが古い白黒・無声のチャンバラ映画を観ている。黒頭巾がさらわれた姫様を助ける話だ。黒頭巾は日本刀を背中の鞘にしまい、「手向かい無用」と懐から拳銃を取り出す。「さあ姫を渡せ」しかし、突然、シーンが途切れて終わる。  所変わって、ここは魚塚探偵事務所、昼食時らしい。魚塚(佐野史郎)は出来上がったザル一杯のゆで卵を「今日もごちそうだぞ」と言って助手の小林君の前に置いた。小林君はげんなり。魚塚はさかんに塩を振って美味しそうにゆで卵を食べ始めた。  そこに電話のベル、魚塚が出る。「誘拐!」と魚塚が驚く。「私たちをお助けください」「使いの者をそちらに伺せます」といって電話は切れた。  やがて、依頼主の使いの男(吉田義夫)がやってきた。書類袋を魚塚に渡す。中には録音テープ2つと写真が数枚。早速、録音テープを聴くと一つは誘拐犯の声、「桔梗様を帰して欲しくば、金百万円を当方に届けよ。まずは謎解き遊び。“将軍塔の見える 花の中 星が舞う”Mパテー商会」  依頼はこの暗号を解き、月島桔梗というお嬢様を救い出すこと。もう一つのテープを聴くと、美しい歌声が聞こえた。魚塚は振り袖姿の美しい桔梗(佳村萌)の幻が見えた。成功報酬は百万円。まずは、暗号を解かなくてはいけない。 ――以下略―― 【トピックス】 その一 白黒・無声映画が妖しい幻想世界を展開  『快傑黒頭巾』風のチャンバラ映画。後ろ姿だけの依頼主、怪しい執事、探偵事務所の変な探偵、助手(名前はやっぱり小林君)、事件は美しいお嬢様の誘拐事件。テープレコーダーの怪しい声、高額の身代金、暗号の謎解き。愛車は三輪の車(ダイハツミゼット)、探偵物に出てくる魅力的なアイテムがこれでもかと出てくる。観ているだけで楽しくなる。  画面は白黒、このほうがかえって色彩を感じさせる。光と影の雰囲気が妖しくて実にいい、シンプルなカット割、無駄がない。観客は色を無意識に想い浮かべて観ていく。それが白黒映画の魅力だ。  人の声は字幕で画面いっぱいに表示される。そして、ときどき音が聞こえる。映写機の回る音、電話のベル、ラジオの音、ノックの音、そのとき注意すべき音だけだ。雑音は聞こえない。  ときどきいいタイミングで音が入るから注意力が喚起される。この作品は、目から見える情報も耳から入る情報も限定している。観客の想像力をかき立てて、幻想の世界を観客自身が創造していく。実に心にくい。  やがて、魚塚と小林は、過去の大正時代にタイムスリップするが、もはや観客は幻想世界に慣れて違和感は感じない。エンディングはなんと現実と映像の世界の境がなくなってしまうのだ。 その二 多彩なキャスト、大げさな演技が面白い。 ○ 探偵魚塚・佐野史郎  佐野史郎さんが颯爽とカッコいい探偵役、最初からずっとゆで卵を食べている。玉子はハンプティ・ダンプティと ハードボイルドの意味らしい。名前は洋酒ウオッカからきている。劇中の悩むシーンでウオッカをあおる。 ○ 桔梗・佳村萠 素敵なお嬢様。愛川 欽也の娘さん。私は石ノ森章太郎の『龍神沼』のヒロイン・龍を想い出した。 ○ 執事松之助・吉田義夫  見るからに胡散臭い雰囲気。『悪魔くん』のメフィスト役でおなじみ、東映時代劇の悪役。「♪ひゃら~りひゃらり~こ♪」、の笛吹童子メロディで登場するのが凝ってるなぁ。 ○ 大泉滉 仮面の忍者赤影、仮面ライダー、ウルトラマンとか、子供向け番組の悪役・怪人役にこの人あり。メイクなしでも実に怪人らしい。 ○ 月島桜・深水藤子 嵐寛寿郎と『鞍馬天狗』で共演。戦前の日活京都の時代劇スター女優。 その四 制作当時のトリビア ○ 制作費はなんとわずか500万円、自主制作映画にしても安すぎる。 ○ ほとんどが、ワンテイク、捨てたカットがほとんどないという。撮影は16日間、一日最高、99カットを撮ったという。フィルムは普通5~6倍は必要。 ○ ベネチア映画祭で絶賛され、拍手が止まらなかったという。 ~~~  監督は、映画製作初心者の未熟さを逆に画面の妖しさや古さに巧みに置き換えて魅力的な作品に仕上げている。とにかく監督をはじめスタッフ、出演者の情熱が溢れている。ラストは幻想的でロマンティック、実に気持ちよい感動に包まれる。白黒邦画が好きで探偵物が大好きな人にお勧めしたい。 追伸  鼻毛が伸びる力を平和利用したい男さんの「好きな邦画」のご紹介で知りました。鼻毛さんありがとう。まさに宝物を発見した気持ちです。劇場でもぜひ観てみたいですネ。

  • aok********

    5.0

    大正浪漫から昭和ノスタルジー

    もうね、この映画にレビューいれるのは、 この映画とこの世界観が大好きなヒトだけなのよ。 そう。ダイスキなんだ。 1986、林海象ココニアリ。 ダイスキなので、その証として★5つをつけたくて投稿します。

  • ves********

    5.0

    浅草という、うさんくさいラビリンス

    昔の浅草には不思議な「入口」がたくさんあった。 見た事のない路地がふいに現れて、イチョウの落ち葉で金色に輝く庭があったり。 しかも、もう一度訪れようと思っても、その場所は絶対見つからないというお約束付き。 それは、曲がってはいけない角だったから。 今の浅草は、どこにでもある繁華街と日光江戸村を足して割ったような街である。 一時期の寂れた感は地元の努力で盛り返したが、「レトロ風」という人工的な香りも産み出してしまった。 いったい、みんな何を期待して浅草に行くのだろう? 「下町の人情」なんて曖昧なものは、実は全国(全世界)どこにでもあります。 じゃ、せんべいか? 天丼か? 今時、是非に観音詣、とも思えんが。 他の街にない、「うさんくささ」を求めてるんじゃなかろうか。 でもビートたけしが修業時代を過ごしたような、うさんくささ全開の場所なら気合いを入れて探さないと、ない。 もはや浅草は、明るくさわやかで明朗会計でくさいところのない健全な商業地だ。 (一見怪しく見える店も、実はとても真面目な商いをしています。) …にならざるを得ないのはこのご時世しょうがない。儲からない施設は潰れるし、いつまでも花やしき前の見世物小屋を容認できる程、世の中あまかない。 本作の重要なシーンに昭和初期という設定の浅草が出てくる。しかもイイ感じにうさんくさい。 ナゾ解きのヒントに出てくる仁丹塔(これは戦後のもの)は、ロケ後間もなく解体されたので、内部を撮影したこれは貴重な映像だ。仁丹塔自体は単なる広告塔であった訳だから、うさんくささの象徴といってもいい。 なるほど浅草は、昔から愛すべき「うさんくささ」と「インチキ」で成り立っている。 であるとすれば、取って付けたようなレトロ風も、今風男前の車夫が引く人力車も、これらがある限り浅草は滅びない。 本作は、探偵・魚塚が金持ちの老女・桜の執事から、誘拐された娘・桔梗を探してほしいという依頼を受ける。謎を解きながら奔走するうちに、幻のサイレント映画『永遠の謎』の秘密に出会うというストーリーである。 キャストが魅力的。探偵・魚塚は映画初主演の佐野史郎、桔梗に佳村萌。執事に吉田義夫なんかが出てきて、おおっと思う。手品師の大泉滉なんか、顔だけで怪しさ大爆発だ。ミュージシャンもいろいろゲスト出演。あがた森魚の音楽にせつなくなるのは、昭和世代の定めなんだなぁ。 全編モノクロ、セリフはすべてサイレント映画よろしくワンテンポ後に字幕が出る。ただし、完全な無声ではなく、効果音と音楽はあります。 すこし暗めのモノクロ映像で、画像も少し荒いです。昭和初期の設定にしてはおかしな場面も多々あり(引きの風景でマンションが見えるとか、戦前の花やしきにアトラクションは無かったとか)、映像だけ見ればヘタすると自主制作でも出来そうですが…これはうさんくささの一部分であり林海象さんの企みであろうと、観てるうちに気がつくわけです。(と思った段階で林海象さんのワナなんだろうなぁ…。) そうか、この世界は昭和のパラレルワールドであるのだ、と思えばすんなり。 パラレルワールドであるがゆえに、時代考証なんてのはどうでもいいのである。 その不思議な世界の中で探偵・魚塚は桔梗を探しながら、何度も何度も、曲がってはいけない角を曲がって、夢と現実を行きつ戻りつするのだ。まるで大きな迷路にはまったように。 やがて魚塚が知るのは、映画に懸けた人々の情熱と、捨てられない思い。 映画へのあふれる愛情が伝わってくる。 捨てられないのだ、わかるぞ、泣いたぞ。 そういえば浅草とは、映画関係者や芸人さんたちの、呪いにも似た濃ゆい思いが堆積した土地だ。 浅草・常盤座だったと思うが、昔の芸人さんたちの幽霊が出たという。病んで死んでいった芸人さんたちは舞台を懐かしみ、客席の後ろから見守っていたらしい。客席に対面する、舞台に立つ人間だけが確認できる幽霊。せつない。 (1989年、取り壊し間近のトキワ座で、ドイツの前衛ロックバンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(バンド名の意味は『崩壊する新建築』)が来日公演をやったのはびっくりこいた。当時のトキワ座の老朽化した建物は、モダンで荘厳しかしキッチュな香りもした。ノイバウテンの名に違わぬ会場、そして不似合いなちょうちん飾りがある中でのライブは、なんともクールであった。まさに浅草の「うさんくささ」の遺産の一つが消滅するに際してふさわしい。) 今でも浅草には、どこかの路地をふと曲がると、桔梗が夢みて眠る浅草に通じる道があるはずなのだ。 この、ステキなうさんくささが続く限り、たぶんね。

  • ado********

    5.0

    ネタバレ私の日本映画最高の一本です。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • nab********

    5.0

    特別な映画です

    佐野史郎さんのファンだった頃に観た映画です。 モノクロで、セリフは字幕、しかし音楽や効果音、一部のセリフは音声があるという半無声映画。 しかも舞台が浅草。レトロな雰囲気にたっぷりと浸れて、それだけでも十分、ステキな映画なのですが。 これは、日本の映画創生期へのオマージュでもあるんですよね。 年老いた謎の女性として出演されている深水藤子さんは実際に戦前の映画で活躍された女優さんだそうです。 不思議な世界に入り込んで行く主人公の探偵・魚塚。 手の届かない人への、彼のはかない恋が、切なくも美しい。 主演の佐野さんはもちろん、彼が恋する桔梗を演じた佳村萠が大変魅力的です。 この映画の音楽は浦山秀彦と熊谷陽子(張紅陽)、現在は「めいなCo.」という名前で数々の有名映画のサントラを作っている方たちによるもので、素晴らしいのですがサントラはいまだCD化されていません(T_T) しかし、佳村萠と張紅陽はこの映画が縁で「ほとらぴからっ」というユニットを組みそのCDの中に「夢みるように眠りたい」の歌入りバージョンを収録しています。 CDとしてこの映画の音楽が聴けるのは現時点でそれだけだと思いますので、聴きたい方は探してみて下さい。通販なら普通に手に入ると思います。 この映画の雰囲気と、音楽が大好きで、個人的にとっておきというか、特別な映画の中のひとつです。

  • mit********

    5.0

    昭和初期をアナログに再現していた昭和末期

    古き良き時代の浅草をスタイリッシュな探偵がさまよう。(若き日の佐野史郎!) もうそれだけでワタシ的には90%OKなのですが... 当時存命だった老齢映画批評家には古くさいと評されてましたね。 まぁ、その時代をリアルタイムに過ごしてこられたわけでしょうが、そのとき時代はひと回転していたのです。 それはジェネレーションギャップだろうと思いました。 監督の方に世代の近い私(当時半分子供)には公開当時かなり斬新で衝撃的。 モノクロ・サイレントの映画に突然効果音のみ響き渡る出だしにワケも分からず そう、この感じ~!とその世界に引きこまれたものです。 あぁ、映画ってこんなのもあるのね。と この映画にかける製作者の心の熱さは今でも感じられ、ただのノスタルジーとはとても言えません。 この映画は昭和初期の風景をロケで撮っています。 撮られた’80半ば、残っていた昭和初期の風景の多くはそれから間もなく消えてしまったらしい。 その点でもなかなか貴重。 林監督が本当にこの世界が好きなのが分かります。 (逆に言うとその後の作品はどうも焼き直しみたいに思えてしまう。役者の顔立ちまで含めて)

  • kim********

    5.0

    美しい

    世界観にやられた感じです。 サイケデリックにも感じられる映像感覚。 美しいんだ。 この映画のすべてがセンスの塊。 奇跡だね。 ラストシーンは美しく儚い。 この映画が素晴らしいことを物語っている。

  • a19********

    5.0

    これは

    僕にとって、現在最高の日本映画です。 『○○を原作とした・・・』、『○○監督の・・・』、『○○を起用した・・・』、『CGが・・・』と言う言葉でラッピングされた映画のようなCMが氾濫している昨今、この作品は、一昔前のものではあるが、そういう全ての飾りを取っ払った(飾ることができなかったのであろうが)、将に映画なのだと思う。 自分でも何を言っているのか良く分からないけれど 別に、古いものが良いという懐古主義者ではない 最近の安易に作られた映画や、広告の予算を掛けて声高に宣伝しているような現状は嫌気が刺すだけだ。 ミニシネマ系にも、資本が食い込んで行き観ていてうんざりするときがある。 そんなとき、僕はこの映画(DVDだけど)を観て、また映画を観ようと思う さて長くなった。 作品としてのレビューは他の方が十二分に書いていますので、今更僕が書く必要はない。 だって書こうとしても、延々と賛辞を続けるだけになっちゃうんだもん 多少、DVDにプレミア価格がついて高くても、探すのに血眼にならなくてはいけなくても、それだけの価値のある映画です

  • aoi********

    5.0

    まさに夢か幻か

    日本に芸術と言える映画はあるか? あります。まさにこれです。 無声映画をモチーフに、 夢と現実が交差するジャパネスクファンタジー。 監督の小さな頃からの映画への思いが、 原風景が見える気がしました。

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